石蕗亮さん

占師。および魔術師。 WEB幽にて怪談投稿してました。 弟子育成の経験や実体験を基にした不思議な話を中心に書いていきたいです。 沢山の方に読んで頂き、反論含めコメント頂けると幸いです。

性別 男性
将来の夢 作家、起業
座右の銘 人は言葉に置き換えれるものしか理解できない。置き換えた言葉でしか理解できない。

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逆柱

13/02/18 コンテスト(テーマ):第一回 【 自由投稿スペース 】 コメント:6件 石蕗亮 閲覧数:2294

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二十歳のとき家を新築した。
当時大工の棟梁をしていた母方の叔父が建ててくれた。
今はもう亡くなってしまった叔父だが、この叔父のおかげで我が家には昔からの神様が居てくれている。
その叔父が家を建てているときに私にしてくれた話だ。
叔父は昔ながらの職人で木材への記号も「あいうえお順」ではなく「いろは順」で書くような人だった。
少しづつ家が出来上がっていくのが面白くて、また、私はこの叔父が大好きだったのでよく建設途中の家を見に行っていた。

ある日
「おおい、その柱は上下逆に置いてあるぞ!仮名振ってあるんだから間違えるなよ!」
叔父の注意が飛んでいた。
「ねぇ、叔父さん。俺は素人だからわかんないけど、材木にも上下の向き不向きってあるのかい?」と尋ねてみた。
「ん?確かにそんなこともあるかもしれないけどな、柱ってぇいうのは生えている時と同じく上下の向きにしてやらんといけないんだ」
「なんで?」
「柱はな、家を支えてくれる大事な役目を持っている。だから柱には神様が宿りやすいんだ。
でもこの柱が逆さまだとその柱のせいで家が苦しい思いをするんだ。お前だって逆さまにされたまんま何十年もいるのは辛いだろう。
これは逆柱といってな、この逆柱が家にあると住む人も苦しくなるというんだ。
だから家を造るときには注意しているんだ。」
叔父はそう言うとまた作業に戻っていった。
やがて出来上がった家の敷地内には叔父が榊と柾木を植え土地を祀ってくれた。
我が家は叔父の形見と思って大切に住んでいる。


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このストーリーに関するコメント

13/02/18 泡沫恋歌

そうなんですか?

逆さ柱の話は知らなかった。

いろいろ情報ありがとう!

13/02/18 石蕗亮

泡沫恋歌さん
今回も実話ですが、実施に家の相を見る場合逆柱は良くないそうです。
また、妖怪で逆柱の精というものもいるそうです。

13/02/18 草愛やし美

石蕗亮さん、拝読しました。

逆柱なんて初めて知りました。我が家の家が、にわかに心配になってきました。まあ今更ですが、何とか免れていることを願っています。

建築っていろいろな作法があって昔は、そういうのをちゃんと踏まえて建てたようですが、今は工場で組み立てられた家が増えていますね。神様の住む場所が、減っているかもしれませんね。

13/02/18 石蕗亮

草藍さん
国技である相撲も家を建てる前の土地鎮めの儀式ですからね。
建築には本来もっと儀式が伴いますし、それに沿った逸話もあるものですが、途絶えがちなんですねぇ。
私の知っている話で残せるものは世に出して残していきたいですねぇ。

13/02/18 石蕗亮

草藍さん
国技である相撲も家を建てる前の土地鎮めの儀式ですからね。
建築には本来もっと儀式が伴いますし、それに沿った逸話もあるものですが、途絶えがちなんですねぇ。
私の知っている話で残せるものは世に出して残していきたいですねぇ。

13/02/18 石蕗亮

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