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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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庭のカメ

19/07/11 コンテスト(テーマ):第170回 時空モノガタリ文学賞 【 庭 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:84

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 ひいじいちゃんが、春になくなった。
 ひいじいちゃんが世話をしていた庭のマーガレットの花は、さびしそうに風にゆれていた。

 ぼくは、白井たいき。小学一年生。
 ひいじいちゃんが元気だったころ、ぼくは、ひいじいちゃんといっしょに庭に水をまいたりしていた。
 ぼくが、
「トマトを植えて!」
って頼んだら、ひいじいちゃんは植木鉢にミニトマトの種をまいてくれた。
 ぼくが、水やりを忘れても、ひいじいちゃんが必ず水やりをしてくれた。
 真っ赤なミニトマトが、いっぱいできたとき、ぼくは、ひいじいちゃんってすごいなぁと思った。
 ひいじいちゃんは、庭の草取りもせっせとやっていたし、虫がつかないように予防の薬もまいていた。

 ひいじいちゃんがいなくなってから、庭の草がのびるようになった。
 水やりも毎日はできなくなった。
 お父さんもお母さんも、仕事が忙しくて、なかなか庭の仕事までできないみたい。

 そんなある日、庭にカメがいた。
「カメ!」
 思わず二度見した。
 カメは、のっそりのっそり庭を歩く。
 ぼくがじっとみていると、
「たいき、庭を大事にしておくれ」
 カメがしゃべった。
「えーっ」
 気絶しそうになった。
 そんなことはおかまいなしに、カメは続けて言う。
「わしじゃ、ひいじいちゃんじゃ。神様がカメにして庭におろしてくれたんじゃ」
「ひいじいちゃん⁉」
 カメは、
「お父さんもお母さんも忙しそうじゃのう。草取りぐらいは、たいきでもできるじゃろう。お父さんやお母さんを
手伝ってあげんとおえんぞ」
と言うと、のっそりのっそり歩いて消えてしまった。

 ぼくは、草取りをすることにした。
 草取りって、意外と楽しい。
 ひいじいちゃん、ぼくが庭をきれいにするからね。


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このストーリーに関するコメント

19/07/18 犬飼根古太

拝読しました。
ちょっとした言葉選びにも気を遣っていらっしゃるところが素敵だと思いました。「虫がつかないように予防の薬」などの表現も、優しい雰囲気に合っていて良いですね。
読ませていただき、ありがとうございました。

19/07/20 こぐまじゅんこ

犬飼根古太さま。

コメントありがとうございます。
言葉選び、特に気にしていたつもりはないんですが、そう言っていただけると
大変うれしいです。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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