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丼つくれ怪人を倒す間に

19/05/20 コンテスト(テーマ):第168回 時空モノガタリ文学賞 【 レシピ 】 コメント:0件 mokugyo 閲覧数:79

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怪人倒してる合間にできる、誰にでも簡単に作れるレシピを教えよう。

まずは再生数がのびなくても、いいねがもらえなくとも悩まない心が必要だ。心がまえというのはどんな料理でも大切。

食べる人のことを考えると、よりおいしい料理ができるは当然だ。

だが、今日作るのは『直説丼』だ。食べる人のことを考え過ぎてはいけない。味がわざとらしくなるからだ。それは舌にとっても失礼だと言えよう。だからなるべく食べる人のことは考えずに作ることそのものに集中する。

次にくるのは「自分には多分何かしらの才能があるという過剰な自意識」を込めた米だ。周知のとおり、米の語源は「込める」だ。ありったけの自意識を込めろ。

米はレトルトだろうが三日前のものであろうが食えれば何でもいい。過剰な自意識を込めることのほうが重要なんだ。

思いを込めて米をといだりジャーに入れたり温めたりして食える状態にする。ごはんだけでも食えるが、ここに一工夫加えるんだ。

ほら、米を用意してる間に次々と怪人がやってくる。蹴り飛ばせ!思いをコメて蹴り飛ばせ!

次はネギだ。ネギをなぜネギというかは知ってるよな。そう、「値切る」からきている。長いちゃんとした商品も値切るから長ネギなんだ!珠のように高級な一品も値切るからタマネギなんだ!何でも値切るんだ当たり前だろ!

安いほうがいいに決まってんだろ!クーポン使ってちょっとでも安くして何が悪いんだこの野郎!という「値切り魂」を込めて、長ネギでも玉ねぎでもいいから適当に切ってごはんの上にのせろ。

次はレタスだ。なかったらキャベツでもいい。どっちも似たようなもんだろ。

レタスやキャベツにもなにか意味があると思うよな。

ねえよ!何もねえ!野菜食え!それだけだ!

ほら、怪人がビーム攻撃してくるぞ!よけろ!野菜の食えない芯の部分を銃口につっこんでビームふさげ!

次は「はい、チーズ」と言いながらとろけるチーズをのせろ。なんで写真を撮る時に「はい、チーズ」と言うか分かるか?「チーズ」の口のかたちだと笑顔になるからなんて理由はまやかしだからな!

チーズ業界がチーズの売上のばすためにやってるキャンペーンに決まってんだろ!その営業努力をもっとほめてやれよ!チーズをとり過ぎると太りますなんてネガティブキャンペーンの餌食になってる状況なげいてやれよ!

もっとチーズにチーッスって言って食ってかかってやれ!という気持ちでチーズをのせるんだ。

ついでに怪人にハイチーズしてぶっ倒れてる様を写真におさめろ!それくらいの余裕を持つんだ!

そして次に醤油を少しかける。醤油の語源は「所有」だ。所有してるだけでいばることができた魔法の調味料だったから、日本でやたら使われてるんだ。日本人が何でもすぐ醤油かけるのは「所有欲」を満たすためなんだ!

よく醤油だけかけたごはんを貧しい食事の象徴のようにいう風潮があるよな。

ふざけんな!醤油を所有してることがどんだけ贅沢だったと思ってんだ!米を食えるだけでどんだけ富裕層だったと思ってんだ!醤油を所有している贅沢をもっと噛み締めろ!しょうゆうところだ。

なあ。

今、しょうもねえダジャレ言ったと思ったろ?

違うぞ。「そういうこと」は、もともと「しょうゆうこと」と発音したんだ。「醤油をかければ何となく味わった気分になる」という特性から生まれた言葉なんだ。

なんか難しい説明とか、くだらねえ説教されたとする。「しょうゆうことですか」と返答するんだ。これだけで大体その場はうまくおさまるんだ!マジだから。

説明を理解してなくとも、説教に納得いかなくとも「しょうゆうこと」と言うだけで、さもきっちりと味わったかのような美味い空気になるんだ!これが醤油の力だ!という気持ちで醤油を少し垂らせ。

そしてレンジで30秒から1分ぐらい温めろ。

『締め切り直前で急いで書く小説丼』略して『直説丼』の出来上がり。もしくは『直接健康について説得してくる奴はすぐ野菜食えってうるせえから野菜入れてやった超ヘルシー丼』略して『直説丼』の出来上がりだ。もしくは『怪人倒してる間に直で説明してすぐできる丼』だ!

レシピの語源はご存知のとおり、「レモンか醤油ピッとかけりゃ大体料理」の略。早く美味い!これが最強だ!

ほれ見ろ。この丼を作る間に怪人100体倒したぞ!それほどお手軽なのが良いんだ。怪人にも直で説明して作らせろ!



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