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柴ケンタロウさん

2018年冬、思い立ってみました。読むのも書くのも未熟ですがよろしくお願いいたします。

性別 男性
将来の夢 穏やかで満たされた時間を分かち合うことを分かち合える人と
座右の銘 出たとこ勝負

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男子三人、女子一人、ガラケー少々

19/04/29 コンテスト(テーマ):第168回 時空モノガタリ文学賞 【 レシピ 】 コメント:0件 柴ケンタロウ 閲覧数:171

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「……もしもし?タカシか、どした?」
「……なあ、お前は俺のどこが嫌い?俺のどこが悪いと思う?遠慮なく全部言ってくれ」
「……んー?……えーっと……夜中の2時にこういう電話をかけてくるとこかな。それと、こないだ俺の最後のカップラーメンを勝手に食って帰ったとこ」
「真面目に答えてくれよ」
「至って真面目だわ、あほう」
「明日行っていい?」
「喧嘩したてのこの電話かよー。勘弁してくれー」
「まさかお前予定あるの?」
「あるわ」
「どうせ一人でスナック行くだけやろ」
「うんまあ。ほっとけ」
「よっしゃ決まりだな。ビール買って行くからあれ作っといてよえーっと……テツヤ何号だっけ。あの骨付きチキンのトマト味」
「テツヤ13号のことか」
「多分それ。本当何なんその何号とか。まあいいけど。スピードのビデオがレンタル始まってたし借りて持って行くわ」
「じゃあ夜の7時くらいに来い。それまでに適当に準備しとく」


「あらお兄ちゃん久し振り。今日は彼女でも来るん?」
「あはは。それならいいんですけどね。友達が来るんですよ、男の」
「あらーもったいないわねえ。じゃはいこれ。1本持って行きな」
「え?いいんですか?うわーいつもすんません」
「手羽元もオマケしとくよ。2人とも食べ盛りだろ」
「いやあ……食べ盛り……まあそうかな。ありがとうございます」
「はい、まいどありー」


「おー、いい匂いしてるやーん。冷蔵庫開けるぞ。これシャンパン?わざわざ買ったん?」
「そこの商店のおばちゃんがくれた」
「まじか!じゃあこれで乾杯しよう」
「コップはそこに入ってるわ。持ってっといて」
「おう、セッティングは任せろ。いい加減テーブルくらい買えよ。アイロン台じゃ全部乗らんわ」
「コップと取り皿を下に置いたらいいやんか。って言うかこのデカい玉子焼きヤバいニオイしてるぞ」
「テツヤ18号だ」
「何入れた」
「納豆とシラスと梅肉」
「そんなことしちゃだめだろ!」
「大丈夫だビールには合う」
「うそだ。絶対うそだ。俺は信じない」
「別に俺が食うからいいよ」


「スピード面白かったな。KENWOODのコンポいいわー。これからレンタルビデオはここで観よう。あーしかし食ったなーごちそうさん。13号と鮭いくらチャーハンはうまかったな」
「チャーハンは8号だ。いくらはばあちゃんが漬けたやつだから酒の匂いが強いだろ」
「この苦味みたいのがまたうまいよ。いいなお前の実家。お。携帯鳴ってるやん!誰よ!」
「ショートメールだよ。何でもない」
「ニヤニヤしやがって。例の東京の子?」
「違うよ。……おかあちゃんだ」
「まあいいや。……ケンゴは今日どうしてるかな」
「……さあ。あいつは出張ばっかりで滅多に会わんしな」
「去年はあいつの部屋で4人で騒いでたんだよな」
「そうだったな。まだ1年だぞあれから」
「そうか。……まだそんなもんか」
「女子いるのに俺が全部支度して片付けて。お前ら3人でキャッキャ言って」
「ええやん。テツヤすごーいとか言われとったやん」
「全然要らんかったわ。人の彼女にそんなん言われても嬉しくない」
「くっくっく。メグミが部屋の中で花火しだした時のお前の顔」
「あの子はイカレてる。灰皿の上だからいいやん、て。黙ってるケンゴもおかしいやろ」
「まあ、そう言うな。いい子だよ」
「知らん。……おいお前の携帯鳴ってるんじゃねえの?」
「まじ?ちょっとごめん!……ああ。もしもし。……テツヤと居るよ。どうした?……うん……おう……おう……」


「悪いな。散らかったまんまで」
「今さらそんなこと気にする人みたいに言うな。いいからもう早く行け。また泣きの電話が来たらたまらん。……ケンゴはまだ知らんのか?」
「まだ言えてない」
「そっか。さ、行け行け。メリークリスマス」
「おう。ありがとう。じゃあな」


イマソッチニムカッタ
アリガトウ!
アトハシランカッテニヤッテクレ
ワカッタゴメン
メリークリスマス


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