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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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はるくんのりょうり

19/04/17 コンテスト(テーマ):第168回 時空モノガタリ文学賞 【 レシピ 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:143

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 はるくんは、保育園の年長さんです。
 保育園には、ばあちゃんがむかえにきてくれます。
 家に帰ると、ばあちゃんは、台所で料理をはじめます。
「今日は、はるくんのすきなミートオムレツをつくるよ」
 ばあちゃんは、れいぞうこから、たまごとミンチをとりだします。
 玉ねぎは皮をむきます。
 はるくんは、ばあちゃんのとなりにいすをもってきて、よこに立ってみています。
「なにか手伝いたい!」
 はるくんが言います。
 ばあちゃんは、ちょっと考えてから、
「じゃあ、たまごをわってちょうだい」
と言うと、ボールとたまごをわたしました。
「うん、やってみる」
 はるくんが、たまごをボールにぶつけます。
 がつん
 たまごのからは、ぐちゃっとわれました。
「むずかしい!」
 はるくんは、もう一個わってみます。
「あんまり強い力でぶつけると、つぶれちゃうよ。いいあんばいの力でわってね」
 ばあちゃんが言います。
「うん、やってみる」
 こつ
 たまごは、われません。
「もうちょっと強くてもいいね」
 こつん
 たまごは、ぱかっとわれました。
「そうそう、じょうずにできたね」
 ばあちゃんにほめられて、はるくんは、
「かんたんだね」
とわらって言いました。
 ばあちゃんは、玉ねぎのみじん切りとミンチを、塩コショーでいためて、ときほぐしたたまごに混ぜました。
 それから、フライパンに流し入れます。
 ジュワー
 たまごが、やけてきました。
 ばあちゃんは、大きなお皿をフライパンにかぶせて、くるっとひっくり返しました。
 それから、またフライパンに、お皿の上のオムレツをすべらせていれました。
「こうやったら、裏もきれいにやけるんだよ」
 しばらく焼くと、お皿にとりだしました。
 ふっくらとおいしそうなミートオムレツができあがりました。
「そうら、できたよ」
 ばあちゃんは、テーブルにお皿をのせると、
「こんどの料理は、はるくんに作ってもらうよ」
と言って、れいぞうこから、きゅうりを二本とりだしました。
 まな板の上に、きゅうりをのせます。
「お塩をまぶして、ごろごろころがしてちょうだい」
 はるくんは、お塩を指でつまんで、きゅうりの上にパラパラふりかけました。
 それから、両手で、きゅうりをころころころがします。
「じょうず、じょうず」
 ばあちゃんは、すりこぎをはるくんにわたすと、
「これで、きゅうりをたたいてちょうだい」
と言います。
「たたくの?」
 はるくんは、こつんとたたきます。
「もっと、力いっぱいたたいていいよ。きゅうりが折れてもいいからね」
 はるくんは、バンバンたたいていきます。
「おもしろい」
 バンバン
 バンバン
 きゅうりがわれたので、ばあちゃんは、
「そのくらいでいいよ」
と言うと、ごま油とポン酢をまぜた中に、きゅうりを入れました。
「たたききゅうりのできあがり」
 ばあちゃんは、たたききゅうりもテーブルにのせました。
「こんやのおかずは、ミートオムレツと、たたききゅうりです。ばあちゃんとはるくんがつくりました!」
 仕事から帰ってきた、おとうさんとおかあさんに、ばあちゃんが言いました。
「たたききゅうり、おいしいね」
 おかあさんは、はるくんのあたまをなでました。
「えっへん」
 はるくんは、得意顔で、きゅうりをぽりっとかじりました。


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