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ダイナマイト・キッドさん

キッドです。名前の由来は偉大なプロレスラーから。 主に 小説家になろう http://mypage.syosetu.com/912998/ アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/376432056 で怪談、作詞、BL、恋愛、電波系のSFを中心に書いております。 最近はプロレスについての記事も書きます。 ホラーとSFが好きですが、なんでも書きます。よろしくお願いします。

性別 男性
将来の夢
座右の銘 招かれる者は多いが、 選ばれる者は少ない。

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怪奇短編「母のレコード」

19/03/18 コンテスト(テーマ):第167回 時空モノガタリ文学賞 【 実家 】 コメント:0件 ダイナマイト・キッド 閲覧数:174

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 これは、40年以上前に我が家で実際に起こった出来事を聞いて書きだしたお話です。

 私の母ミワコはレコード収集が趣味で、今でも我が家にはCDにカセットテープ、VHSにDVDにレーザーディスク、そして沢山のアナログ盤がある。
 当時は近所にレコードショップがあって、母も若いころはそのお店に頼んで輸入盤なんかも取り寄せてたらしい。
 
 1970年代のある日、いつものようにお店から電話がかかってきて
「ミワコちゃん、頼んでたレコードが入ったから取りにおいで」
 と言われたので、さっそく行って紙袋いっぱいのレコードを持ち帰ってきました。
 中身を改めると注文したモノは全部入ってたけど、その中におかしなものが入ってる。
 レコードに違いはないけど、粗末な茶色い薄紙に包まれている、何も書かれていないただのレコード。
 なんだろこれ、海賊版か何かかしら。興味を持った母はそのレコードを再生してみる事にしました。
 針を落とすけど、プツッと音がしたっきり。
 あれ、何も音がしない。色々調整したけれどやっぱりダメ。
 もしかして……レコードをひっくり返して再び針を落とす。

 すると

 むぉーーーーーあぐぉおおおおおお、ぶの!!

 あっ、何か入ってる!どんな歌が入っているのか気になって、回転数を調整していく。すると、どんどん音声が鮮明になってゆく。ずっと同じ事を言っているようだ。

 むぅぅぅいいああああごおおおお、ぐぉず!

 むぅいいいわああああごおおおお、ごおず!

 あと少し、もうちょっと……
 みぃぃぃぃうゎあああごおおおぉ、ごどず!
 みーーーーわーーーーごーーーー、ごろず!
 やがて聞き取れるくらいハッキリした声がプレーヤーから鳴り響いた
 えっ!?

 ミワコ、殺す!!
 
 母はそれから少しの間の記憶がなく、そのレコードをどう処分したのか、未だにわからないらしい。我が家には今でも大量のアナログ盤のコレクションがあるけど、もしかしたら、そこにまだ紛れているのかも。


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