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海見みみみさん

はじめまして。 時空モノガタリで修行させていただいています。 焼き肉が大好物。

性別 男性
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だいじなたてなおし

19/03/18 コンテスト(テーマ):第167回 時空モノガタリ文学賞 【 実家 】 コメント:0件 海見みみみ 閲覧数:141

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 とある ふるい いえに おばあさんと おじいさんが すんでいました。ふたりには むすこが いましたが、いまは ひとりぐらしを しています。さいきんは むすこから れんらくも なく、おばあさんたちは さみしく ひびを すごして いました。
 そんな あるひ。おばあさんは いえの かいだんを のぼり ためいきを つきます。
「さいきん かいだんが つらいわねぇ。てすりが あれば いいんだけどぉ」
 グチを いう おばあさん。そこに おじいさんの ひめいが きこえて きました。
「……てんじょう、あまもり!」
 おじいさんの いうとおり たしかに てんじょうから あまもりが していました。
「このいえも ふるく なりましたからねぇ」
「……こうむてん よぶか」
 これに おばあさんも うなずき、よくじつ こうむてんさんに きてもらいました。
「これくらいの しゅうぜんだと おいくら ほど かかりますかねぇ」
「これなら やすいものですよ。それより」
 そういって こうむてんさんが いっさつの パンフレットを とりだします。
「いえも ふるくなって きていますし リフォーム、たてなおしは いかがでしょう?」
 こうむてんさんが パンフレットを ひらきます。そこには さまざまな うつくしい いえが のっていました。
「こちらは しゅうのうが 100こ ある いえ! なんでも ものを しまえますよ」
「このいえなら ものが いくら あっても へいきねぇ!」
「……そうだな」
 すっかり こうふんする おばあさんたち。こうむてんさんは はなしを つづけます。
「こちらは ろてんぶろつきの いえ! これで いつでも おんせんきぶんです」
「ステキねぇ。おんせんなんて なんねん いってないかしら」
「……ふむ」
 これまた だいこうふんの おばあさんたち。こうむてんさんは たたみかけます。
「さいごは こうえん みたいな いえ! おまごさんが うまれたら、こうえんとして あそべますよ」
「きっと にぎやか なんでしょうねぇ」
「……うむ」
 リフォームに のるきな おばあさんたち。ちょきんなら あるので、きんせんてきにも もんだいありません。
 おばあさんたちは パンフレットを みて すっかり ワクワクして しまいました。

 こうむてんさんが かえり、おばあさんたちは リフォームするなら どんないえに するか はなしあいました。しかし ステキな あんが たくさん あって なかなか きまりません。
 きめかねた ふたりは むすこにも でんわで きくことに しました。むすこと はなすのは これが はんとしぶり です。
「という わけなのよぉ。あなたなら どんな いえが いいか きかせてぇ?」
 むすこは すっかり かんがえこみます。すこしして むすこは こう こたえました。
「……むかしの ふんいきが のこっている いえが いいな。じっかには たくさんの おもいでが のこっているから」
 むすこの ことばに おばあさんたちは ハッとしました。むすこは つづけます。
「きょうは でんわ ありがとう。とても うれしかった。また あそびに いくから」
 そこで でんわが きれます。おばあさんと おじいさんは むきあいました。
「……100こも しゅうのうは いらないわよねぇ」
「……ふろ にゅうよくざい あれば じゅうぶん おんせん きぶん」
「……まごも まだ とうぶん うまれそうに ないですしぃ」
 うなずく おばあさんと おじいさん。ふたりは こうむてんさんに でんわしました。

 けっかとして おばあさんたちは いえを リフォーム しませんでした。あまもりの しゅうぜんと てすりの とりつけだけは しましたが ほかは イジっていません。
 そして のこった ちょきん。これは むすこが じっかに かえってきた とき もてなす ための ひようとして のこしました。おばあさんたちが かんげいした おかげで むすこも じっかに かえってくるように なりました。
 おばあさんたちは いえの たてなおしは しませんでしたが、どうやら むすことの かんけいは たてなおし できたようです。


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