1. トップページ
  2. おばあちゃんからの手紙

こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

投稿済みの作品

1

おばあちゃんからの手紙

19/03/04 コンテスト(テーマ):第166回 時空モノガタリ文学賞 【 おくりもの 】 ※時空作者による選考回 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:257

この作品を評価する

 かんたくんのいえでは、おばあちゃんもいっしょにくらしています。
 かんたくんは、おばあちゃんがだいすき。
 保育園のおむかえも、いつもおばあちゃんがきてくれます。
 おばあちゃんは、かんたくんがもうすぐ年長さんになるので、なにかプレゼントをおくりたいなぁ、とおもっていました。
「いえに、いっしょにいるから、かんたくんにてがみをだしたことがなかったねぇ」
 おばあちゃんは、つぶやきました。
「ゆうびんうけに、かんたくんあてのはがきがとどいたら、よろこぶかしら?」
 おばあちゃんは、ちょっとかんがえてから、ひらめきました。
「そうだ!ばあちゃんがはがきをだしたらいいね!」
 絵をかいたら、たのしいかな。
 おしばなのほうがよろこぶかな。
 おばあちゃんは、あたまのなかで、くるくる、かんがえました。
「おしばなをつくろう!」
 おばあちゃんは、ぽんっと手をたたくと、さっそくおさんぽにでかけました。
 てくてく てくてく
 みちばたに、かわいいお花がさいていました。
「おや、ほとけのざ がさいてるよ。かわいいねぇ」
 おばあちゃんは、
「ちょっとごめんよ」
といいながら、ほとけのざを二本とりました。

 いえにかえると、ぶあつい本のあいだに、ほとけのざをはさみました。
 そして、本をいっぱいかさねておきました。
 かんたくんにみつからないように、おばあちゃんのへやのすみっこにおいています。
 
 四日たちました。
「もうできたかなぁ」
 おばあちゃんは、ぶあつい本から、ほとけのざをとりだしました。
 ほとけのざは、ぺったんこになって、からからにかわいています。
「できてる できてる」
 おばあちゃんは、はがきに、ほとけのざのおしばなをはりました。
 それから、ふといペンで、

― かんたくん、もうすぐ、ねんちょうさんだね。おともだちとなかよく、いっぱいあそんでね。

                                   おばあちゃんより ―

とかきました。
 そして、あてなのところに、おばあちゃんのじゅうしょをかいて、
『たちばな かんたさま』
とかくと、ポストにだしにいきました。
 てくてく てくてく
 ポストにいれると、ぽとんと音がしました。
「うふふ」
 おばあちゃんは、にこにこしながら、かえりました。

 つぎのひ、かんたくんが、ゆうびんうけをのぞくと、はがきが一枚とどいていました。
 かんたくんは、はがきをみると、
「『たちばな かんたさま』ってかいてあるよ!」
といいながら、おおよろこびでおかあさんにみせています。
 おばあちゃんは、わくわくしながら、ふたりのようすをみています。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

19/04/09 滝沢朱音

手紙って本当に最高の贈り物ですよね。
不勉強にも、ほとけのざがどんな花なのか知らず、調べてみて、見慣れた野の花であることに気づきました。
素敵なお話、ほっこりと楽しませていただきました。

19/04/10 こぐまじゅんこ

滝沢朱音さま。
コメントありがとうございます。
ほとんど実話のお話でした。手紙を孫に出すのは楽しいです。

ログイン