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森音藍斗さん

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しゃぼん玉

19/02/18 コンテスト(テーマ):第165回 時空モノガタリ文学賞 【 弾ける 】 コメント:0件 森音藍斗 閲覧数:140

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 ゆっくり息を吹き込むと、それはふうっとふくらんで、虹色に輝いた。
 虹色は太陽の色で、だから、私は希望の七色が消えてしまわないように、だいじにだいじに育てたんだ。
 私の吐息を内側に宿して、透明な筈なのに輝くまんまるのしゃぼん玉は、まだストローの先にいて、そこから離れたらどうなってしまうのか怖がる私の臆病を他所に、独りで宙に飛び立っていった。
 風が当たらないように、壊れてしまわないように、私はそれを守るのだけれど、存外上手くはいかなくて、地面に落ちることを恐れた一陣の風に、あっけなく舞い上がる。
 手の届かない屋根の上まで、もう手の施しようがない空へ。
 あそこから見た景色はきっと綺麗なんだろうと思うも束の間、それは容易く弾けて消えたのでした。
 そんな一泡の恋だった。


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