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風宮 雅俊さん

テーマに沿った物語を、どのくらいのレベルで書けるかな? と言う事で登録してみました。 アマゾンの電子書籍キンドルで作品出してます。こちらも宜しくお願いします。 ツイッター: @tw_kazamiya

性別 男性
将来の夢 世界一周の船旅で、船室に籠って小説を書く事
座右の銘

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マイノリティ

18/08/20 コンテスト(テーマ):第160回 時空モノガタリ文学賞 【 伏字 】 コメント:0件 風宮 雅俊 閲覧数:167

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 彼女は、今日は欠席している。たぶん今週は来ないだろう。もしかしたら、そのまま辞めてしまうかもしれない。彼女は▼◇Φ▽だから・・・・

「ねぇ、知ってる? 彼女▼◇Φ▽なんだってよ」
 隣の席のA子に訊いた。
「知ってる、知ってる。彼女、今まで▼◇Φ▽だって事を隠していたんでしょ」
 さすが、A子。情報が早い。
「うそ・・・、▼◇Φ▽なのに私たちの中にいたの?」
 B子の驚きは、今まで知らなかったみたいだ。結構、B子は裏表がない。
「私たちはみんな、普通の生活を送っているのに・・・・」
 C子の言い方、さも知っていました感があるけど、内心は話に乗り遅れないように焦っている。いかにもC子らしい・・・・。

「▼◇Φ▽の素振り全然見せなかったけど、こないだのあれ。あれで足が付いたみたいよ」
 A子は追加情報で、さりげなく自分の立場を固めてくる。用心深いのは良いけど、笑顔なのに目が笑っていない。
「▼◇Φ▽とは、言われてみれば私たちとあれ・・・・違っていたし。あれも、違っていたよね」
 B子、あなたも十分違うのよ。裏表がないけど馬鹿だわ。ん? 馬鹿だから表裏がないのかな? B子が気付けるはずもないけど。
「▼◇Φ▽なのに、隠して私たちと一緒にいたの? 同じ制服を着て隣にいたなんて・・・・マジ勘弁だわ」
 C子は何を焦っているの? あなたを見ているとホント、イラつく。

「彼女も好き好んで、▼◇Φ▽になった訳ではないと思うのよ・・・・」
 私みたいに、普通の人は相手を思いやるのよ。
「そうね、そうね。▼◇Φ▽になりたかった訳ではないよね。大変だったと思うよ」
 C子の普通でありたいと思う、その努力。なんて痛々しいの。でも、普通そんな事をしないのよ。
「でも、普通じゃないから▼◇Φ▽なのよ」
 さすが、マウンティングA子。C子を押し潰しちゃったわ。
「A子の言う通り、私たちは普通だから▼◇Φ▽ではないわ」
 私の一言で、C子の顔色がみるみる変わっていく・・・、なんて可哀想。
「普通じゃないから、▼◇Φ▽だよね。彼女が、悪いのよ。普通じゃない人と一緒にやっていく自信なんてないわ」
 普通であるために、こんなにも頑張っているC子。その必死な態度がホント、ムカついてくる。見ているだけでイラついてくる。普通にしていれば良いのに・・・、
「あ、普通じゃないんだ」
 みんなの顔が凍り付いている。こんなに暑いのに。
「彼女、必死で隠していたのに▼◇Φ▽だと知られちゃったのは、どうしてかな? C子知っているよね?」
 A子とB子の顔に笑顔が戻っている。
「私、私知らない。先生に言ったりしないよ。A子みたいに詳しくないもん」
 A子がマジ怒ってる。目がマジ怒ってる。
「C子。普通、そんな事をしないよね。あなた▼◇Φ▽だから、普通じゃないのよね」


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