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syaikuさん

原稿用紙2枚分で、どんな世界がかけるかなと考えるのが好きです。

性別 男性
将来の夢 料理関係で一旗揚げること。
座右の銘 孤独に歩め。 悪をなさず、求めるところは少なく。 林の中の象のように。

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確率の世界を超えていけ

18/08/14 コンテスト(テーマ):第159回 時空モノガタリ文学賞 【 片想い 】 コメント:0件 syaiku 閲覧数:113

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大人になるということは、色々な経験値が増えるということだ。
同時に、その経験値が、本当の自分の気持ちを邪魔してしまうこともある。
興味があることでも、先に始めている人と比較されたら恥ずかしいとか、
今から始めるのは遅すぎるだとか、余計なことばかりを考えてしまい、足踏みをする。
物事の期待値と、成功する確率が見合うかどうか、計算してしまうのだ。

そしてある時、ふと思う。
「何かが起きてほしいと、純粋に願う行動こそが尊い」と。

どんな些細な事でもいい。
例えば、ひと目見かけるだけでもいいし、話すことができれば上出来だ。
そのために何をするか、どんな手段をとるかを考える。
その答えは人まちまちで、たとえば、家までの帰り道がとても大回りになったり、
飼っている犬の散歩の時間が変わったり、良かれと思いつつ、結果として最悪手の
中二病的行動に走ることもある。
『青春』の一言で済ませてしまう事もできるが、当事者にとっては1日1日が一喜一憂の
戦いなのだ。そして、大人になって初めて、あの時が懐かしいと思うとき、あの情熱は
本物だったと分かる時が来る。

そう思いながら、今日もあの人が気になり、前に見かけた時刻と同じ電車の車両に乗り込む。
ささやかな片思いは、大人になっても確率論を凌駕する。


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