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nekonekoさん

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ツイテいない日

18/07/24 コンテスト(テーマ):第158回 時空モノガタリ文学賞 【 あとがき 】 コメント:0件 nekoneko 閲覧数:158

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ツイテいないと言う日はあった。確かにそう日はあった。僕が今までに生きて来た中で、そう言う日は幾度となくはあったような気がする。そして、そ言うことが起きる時は大抵は予兆のような事はなく、例えあったとしてもそれは極めて小さいな出来事の様な物で僕が特に意識をしていなければ気が付かない様な細やかな事なのであろうと思う。多分そうであろう。そ言う事で間違いは無いと思う。ただ今回は違っていた。と言うのは、初めから何か悪い事が起きるという事を予告されていたと言う事だった。
 それは昨日の帰り道の事だった。ビルとビルの間の奥まった所。その薄暗い所から歩いていた僕に向かって手招きをして来る人がいた。それを見咎めた僕は立ち止まり思わず何者かと身構えながらも、その正体を確かめようと目を凝らしてみた。おばあさん占師。の姿が僕の目に映った。その人が僕に向かって手招きをしている。「もしもし。そこの人、お金はいらないからちょっと、お手を見せて下さいませんか」か細い声だがはっきりと聞こえて来た。「僕がですか?」「そう。あなた」「なんで僕なんですか・・」とうわ言の様に呟きながらも僕は周りの家路に急ぐ人の群れから離れ。辺りの薄暗い雰囲気と怪しげな占い師のおばあさんが醸し出す雰囲氣が重ね合わさった場所へと近ずいて行った。「僕になんなんですか?」語尾が強くなっていた。それは怒りと言うよりは、多分に不安や恐ろしさから来る物からだと思う。「さあ、早く手を見せて、早く」急かされる。
そう言われると、何と無く手を見せる気にならない。「どうしたの?。迷っている暇は無いのよ。貴方にとってとても大切な事なのだから」「大切な事なんですか」「そう、とても大切な事なのよ」半信半疑ながらも僕は恐る恐ると手を差し伸べて見た。「分かってくれて、ありがとう」そう言いながら、大きな虫眼鏡を取り出すと僕の手の平をマジマジと覗き込む。そして、暫く間を置き、顔を持ち上げるとやっぱり間違いないと言う表情をして見せた。「何か有るのですか」重病に掛かっている患者が医者に死の宣告を聞くような声を出してみせた。「有ります」と返って来る。「それは、ど言う事なんでしょうか?」「明日、貴方にとって一番悪い事が起きます。それも貴方のが今まで生きてきた中で、もっとも最悪と呼ばれる様な・・」そこまで言うと電気が切れたロボットの様に下を向き押し黙ってしまった。「すみません。もう少し具体的に言って下さいませんか?。最悪な悪い事て、つまり、その・・」「ごめんなさい。そこまでは私にも分からないの。ただ、明日一日だけで良いから十分に気を付けてね。言えるのはそれだけ」下を向いたまま答えが返って来た。
 翌日お昼。午後12時。つまり、僕の人生で最悪の日と言われる一日の半分が終わっていた。特に特別な悪い事は起きていなかった。強いて挙げれば、出掛ける前に靴の紐が切れた位だった。そのお陰で、電車に乗り遅れて遅刻してしまったが。とにかく残り半分で今日が終わる。僕の人生の中で最も最悪と言われた日が。気にする必要なんかない。と言ってしまえばそれまでだが、それでも何かが引っ掛かる。とにかく気をつけることに越した事はない。その後も憂鬱な気分のままで時が過ぎ、いつしか終業時間を迎えていた。残り時間後僅か。ホットした様な安堵感が僕の中で芽生え出し来始め出して来た。と同時に、占師に対する恨みにも似た様な感情も同じ位に湧き上がって来ていた。あの占師め。ここは文句の一つ位は言ってやらなけらばと思うと同時に僕は荒々しく席を立ってみせた。
 占師は昨日と同じ場所いた。占師は昨日と同じ様に僕を見咎めると、今日は満面の笑み浮かべさせていた。「なんなんですか?。その笑顔は」「ハァ〜。何を怒ってらしゃるのかしら」占師は開け羅漢とした顔で僕見て来る。それが余計に僕の怒りをそそった。「怒る。当たり前でしょう、貴女の為に今日僕は・・」と言ったところで占師は今日の夕刊を僕の目の前に広げて見せてくれた。「貴方、これを知らなかったの」紙面には今日起きた沢山の事故の事が所狭しと載っていた。「これは・・」「今日1日でこんな沢山の悪い事が起こっていたのよ。そのどれにも当たらないで此処に来られたんなんて奇跡と言うしか無いのよね」占師は感心して見せた。「いや、そうでも無いです。この路線バスの事故なんて僕いつも乗っているバスなんです。ただ、今日は・・」靴紐が切れたことを話し見た。「多分、それで貴方の悪運が立ち切れ他のかもしれないわね」占師は満足そうな顔して見せた。「・・
なにか帳尻を合わせて話を書き換えてるみたいですね」「あら。それを言うなら後書きと言ってもらいたいわ」占師はまた満足げな顔して見せた。


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