1. トップページ
  2. アンブレラくんとおひさま

こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

投稿済みの作品

1

アンブレラくんとおひさま

18/07/23 コンテスト(テーマ):第159回 時空モノガタリ文学賞 【 片想い 】 コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:283

この作品を評価する

 アンブレラくんは、おひさまに恋しています。
 でも、アンブレラくんには、雨つぶちゃんばかりがくっついてきてこまっています。
 今日も、朝から雨つぶちゃんにひっつかれていました。
 アンブレラくんは、雨つぶちゃんにいいます。
「ごめんなさい。ぼくにはほかにすきな子がいるんです。」
 雨つぶちゃんは、
「あら、どんな子? わたしよりもかわいいの?」
ときいてきます。
「とっても心のひろい子ですよ。」
 アンブレラくんはいいました。
「ふーん。ざんねんだわ。」
 雨つぶちゃんは、さみしそうにいうと、あじさいの花にのっかりました。
「アンブレラくんのすきな子には、かないそうにないわ。」
 あじさいの花が、
「あら、雨つぶちゃんもすてきよ。ほかにいい人がきっといるわよ。」
となぐさめてくれました。
 アンブレラくんは、いとしのおひさまに会いたいなぁ……と思っているのですが、毎日毎日くもり空。
 おひさまは顔を出しません。

 ひまわりの花がさきはじめたころ、ようやく、おひさまが顔を出しました。
 アンブレラくんは、うきうき。
「今日こそぜったい、告白するぞ。」
と心にきめて、おひさまを見上げました。
 でも、うまく口が開きません。
 すると、日傘くんが、となりにやってきました。
「やぁ、おひさまさん、ごきげんいかが。」
 日傘くんは、おひさまに声をかけます。
 おひさまが、そっと雲にかくれました。
「いやん、はずかしい!」
 おひさまは、日傘くんに恋しているのです。

 雨つぶちゃんはアンブレラくんに、アンブレラくんはおひさまに、おひさまは日傘くんに片思い。

 アンブレラくんの恋はかなうかな?
 かなうといいね。


コメント・評価を投稿する

コメントの投稿するにはログインしてください。
コメントを入力してください。

このストーリーに関するコメント

18/07/24 木野 道々草

初めまして。拝読しました。かわいくて絵が浮かぶ美しいお話だなあと思いました。何度も読み返したくなりました。特に好きな場面は、雨つぶちゃんがあじさいの花にのっかる場面で、涙を落す様子とイメージが重なりました。アンブレラくんの恋も応援したいですが、雨つぶちゃんの恋も応援したいので、どちらを応援したらよいか迷います。

18/07/26 こぐまじゅんこ

木野道々草さま。
コメントありがとうございます!
雨つぶちゃんがあじさいの花にのっかるところは、何も考えてなくて自然に書いたんですが、
こんな風にイメージしてもらえてうれしかったです。
これからもよろしくお願いします。

ログイン