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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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宇高連絡船

13/01/09 コンテスト(テーマ):【 船 】 コメント:4件 こぐまじゅんこ 閲覧数:2205

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 瀬戸大橋ができる前、岡山から香川に行くのは、宇高連絡船に乗って行っていた。
 岡山から香川の大学に入学した私は、初めて連絡船に乗った。
 船は、広くて、ゆったりとしていて海風を受けながら走ると本当に気持ちいい。デッキにのりこみ、景色を眺めると、見渡す限り、海、海。小さな島が、ぽつぽつと浮かんでいる。

 これから始まる大学生活に、期待と不安で胸はいっぱいだった。

 それから、4年間。

 夏休みと、冬休みには、連絡船に乗って、実家と下宿を往き来した。
 
 船という乗り物に、それまで滅多に乗ったことはなかったが、大学時代で思う存分、船を楽しむことができた。

 瀬戸大橋ができた今、電車は確かに速くて便利だ。人間は、本当に何でも作れるんだなぁ・・・と感心する。誰が、あの広い海に橋をかけられるなんて思ったんだろう。そして、夢物語ではなく、実際に、かけてしまうのだから。

 サークルになじめなくて、1年生のゴールデンウィークに連絡船に乗って実家に帰るとき、まるで、五月病だと思っていた私が、海に抱かれるだけで、なんだか元気になったこと。
 お正月に実家に帰って、また下宿に帰るときの、寂しい気持ちも、海で癒された。
 卒業の時、連絡船に乗ったら、サークルの後輩たちが、紙テープを投げてくれたこと。
百恵ちゃんの、いい日旅立ちのテープが、かかる中、色とりどりの紙テープが何本もつながっている。
 やがて、船は海をゆったりとすすんでいき、紙テープは切れていく。
 船での別れはいいもんだなぁ・・・と、しみじみ思った。

 私の青春の思い出の1ページは、船が作ってくれている。
でも、今はもう、宇高連絡船に乗ることはできない。


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このストーリーに関するコメント

13/01/10 泡沫恋歌

こぐまじゅんこ 様
拝読しました。

瀬戸大橋が出来て、四国に近くなったと喜んでましたが、宇高連絡船という
存在を忘れてしまいそうでした。

私はあまり船に乗ったことはないけど、最近だと広島の宮島に行くのに船に乗りました。
潮風が心地よくて、一生の思い出になりました。

13/01/10 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメント、ありがとうございます。
ゆっくり渡る というのもいいもんだ・・・、と今、しみじみ
連絡船を思い出しています。

13/01/11 石蕗亮

こぐまじゅんこさん
拝読しました。
私は東京から西に行ったことがないので四国の風景を想像しました。
いつか行ってみたいです。
修学旅行が中国で、船での旅でした。
出航のときテープを投げ、両親が受け取ってくれました。
懐かしい想いが甦りました。

13/01/12 こぐまじゅんこ

石蕗亮さま。

コメントありがとうございます。
瀬戸内海は穏やかですよ。

一度、いらしてください。

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