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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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スノウちゃん

18/05/13 コンテスト(テーマ):第156回 時空モノガタリ文学賞 【 浮遊 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:263

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 今は夏です。
 はるくんは、庭でシャボン玉をしてあそんでいます。
 ちらちらちら
 白いものが空からふってきました。
「なに?」
 はるくんは、そっと手にのせました。
「つめたい!」
 つぶをよくみると、白いワンピースをきた女の子です。
「うわぁ。」
 はるくんは、びっくりしてふりおとしました。
 女の子は、ひまわりの葉っぱに、ちょこんとくっついています。
「わたし、雪の妖精のスノウ。まちがって、雪の国から落っこちちゃったの。」
 しょんぼりしています。
 はるくんは、あわてていいます。
「雪の妖精? 今はあついから、とけちゃうよ。」
 そして、スノウちゃんを手のひらにのせると、台所にいきました。
 冷蔵庫から氷をとりだすと、スノウちゃんを氷の上にすわらせます。
「あー、いいきもち。」
 スノウちゃんは、ほっとひと息つくといいました。
「はるくん、いっしょにお空のさんぽしない?」
「どうやって?」
「わたしが、ふーっと息をふきかけると、はるくんは小さくなれるの。シャボン玉にのって行きましょう。」
「うん、行きたい。」
 スノウちゃんが、ふーっと息をふきかけました。
 みるみるはるくんは小さくなりました。
 シャボン玉くんが、やってきていいました。
「どうぞ、のってください。」
 スノウちゃんとはるくんはよろこんでのりました。
 さーっと風がふきました。
 ふわり
 シャボン玉くんは、風にのってとびたちます。
 フワフワ フワフワ
 スノウちゃんとはるくんは、空のおさんぽ。
 オニヤンマが、
「ゆっくりあそんでいきな。」
と声をかけてくれました。
 青い空は広くていいきもち。
 お日さまが、心配そうにいいました。
「スノウちゃん、はやく帰らないと、とけちゃうよ。」
「あっ、そうだった。」
 スノウちゃんは、大あわて。
 シャボン玉くんが、
「じゃあ、急いで帰るよ。」
というと、風にのって家に帰りました。
 台所のテーブルの上に、スノウちゃんとはるくんはおりました。
 スノウちゃんは、ふーっとはるくんに息をふきかけます。
 はるくんは、あっという間にもとの大きさにもどりました。
「わたしたち、雪のいのちはみじかいの。もう、わたし、とけてきえちゃうわ。
でも、はるくんといっしょにあそべてたのしかった!」
 スノウちゃんは、しずかにいいました。
 それから、スノウちゃんは、すーっときえてしまいました。


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