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葉月三十さん

葉月三十で「はづきみそ」と読みます。 日本文化と漫画が大好き。 もそもそと書いていこうと思います。

性別 男性
将来の夢
座右の銘 後悔先に立たず

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ごみ取り踊る

18/04/06 コンテスト(テーマ):第155回 時空モノガタリ文学賞 【 ゴミ 】 コメント:0件 葉月三十 閲覧数:250

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 最近つかみ食べを覚えた妹は、バリバリと幼児用せんべいを床に撒き散らす。
「あらあら、亜季は……舞、お掃除頼める?」
「任せて、お母さん」
 私は妹よりもだいぶお姉ちゃんだから、こうやってお掃除を頼まれることも少なくない。
 散らばった食べかすを掃いて集めて吸いとって。
 あれあれ? もう、お母さんったら。あっちの床にほこりがたまっているじゃない。仕方ないなあ。まあ、亜季の面倒で忙しいから多目に見るわ。
 私はいそいそと移動して、部屋の隅々まで塵ひとつないようにと掃除をした。
 うん、綺麗になった。気持ちいいな。
「あらあら、舞。ありがとうね」
「なんのこれしき」
「疲れたでしょう? そろそろ休みなさい」
「そうね、だいぶ疲れちゃったみたい」
 うとうと、うとうと。体の力が抜けていく感じ。ダメだわ、ここで寝ちゃ。ちゃんと寝る場所は決まっているんだもの。
 ピコピコと、私はいつもの定位置へ戻っていく。お休みなさい、お母さん。お父さん。それから、亜季。
 私はいつもの充電器に体を預け、眠りについた。
「お掃除ロボットとはいえ可愛くなっちゃうわね。また明日、よろしくね」


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