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淳子さん

その時に思うことをつらつらと書いています。

性別 女性
将来の夢 心残りのないまま幸せに老衰で死ぬこと
座右の銘 何があっても朝日は昇る

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たゆたう

18/01/29 コンテスト(テーマ):第152回 時空モノガタリ文学賞 【 酒 】 コメント:1件 淳子 閲覧数:265

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ゆらりゆらりと水面を揺蕩うのは、それぞれの思い出。
酒場にいくと、それぞれが必ずその揺蕩いを見つめる。
人々はその水面から好き勝手なことを思い出すのだ。学校のプール、幼いころ家族で行った海。

その時、酒は世界を映す鏡になる。

昨日みた近所の公園の水たまりから、ドバイで見た噴水まで様々なものをうつしだし。姿を変える。

水たまり、噴水、海、プール。わかれた女房。そう言ったものを人々は喉を通して味わう。

同じ味のする酒などない。
うまいうまいとちびちび飲むものもいれば、もう忘れ去りたいと必死に飲み干そうとするもの。
そうして取り入れたもので体を潤し、過去を薄め、苦しみを薄め、世界を終わらせる。

今日もまた、酒はカウンターの中で今か今かと姿を変える時を待っている。


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このストーリーに関するコメント

18/02/04 凸山▲@感想を書きたい

拝読しました。
「たゆたう」という言葉の素晴らしさを常々感じます。情景をふんわりと思い描かせるのにぴったりな、思わず使いたくなってしまう魅力的な単語だと思います。

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