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泡沫恋歌さん

泡沫恋歌(うたかた れんか)と申します。

性別 女性
将来の夢 いろいろ有りますが、声優ソムリエになりたいかも。
座右の銘 楽しんで創作をすること。

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【 お・や・く・そ・く 】

17/09/25 コンテスト(テーマ):第143回 時空モノガタリ文学賞 【 約束 】 コメント:7件 泡沫恋歌 閲覧数:1335

時空モノガタリからの選評

サスペンスやホラーなどのエンターテイメントでは展開のパターンが決まっているという「お・や・く・そ・く」。確かにその通りで、楽しく読めました。物語にわかりやすい緩急をつけるために、希望と絶望・成功と失敗・生者と死者などの両極をわかりやすく示す必要性があるわけで、パターン化した展開になってしまうのは仕方ないのかもしれません。またエンターテイメント作品には、視聴者も深く考えずに安心し気軽に視聴できる内容を求めているのでしょう。皆が幸せで不幸な出来事の起こらない作品は、現実では素晴らしいことでも、需要がなさそうです。なんとなく気づいてはいたものの、言われてみればなるほど、と思わせられる内容がわかりやすくまとまっていて、面白かったです。

時空モノガタリK

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映画やアニメを観ていると、あるセリフを登場人物がいうと必ず発動する展開というものがあります。
画面を観ていて、「あっ! 言っちゃった!!」と思ったら、その後は予想通りに話が進んでいって……ああ、言わんこっちゃない! たいてい最悪の結果となる。
――だが、そうなってしまうのは、抵抗できない。【 お・や・く・そ・く 】という謎の法則のせいなのだ。
特にホラーやサスペンスものなどで多く発動する【 お・や・く・そ・く 】は、それを見つけること自体が、楽しみになってしまうことだってある。
今から私の知る限り、思い浮かんだ【 お・や・く・そ・く 】を、ここに記述してみようと思う。
たぶん、この中には、みなさんがご存じなものも多いことでしょう。

 【 お・や・く・そ・く 1 】
「この戦争が終わったら、故郷に帰って結婚するんだ!」
ああ、もうダメだ! 戦闘アニメでこのセリフをいったキャラは、次かその次の週の作品で爆死するという運命が決まっている。
いつも思うんですが、先に結婚してから戦場にいった方が生存率が上がるんじゃないでしょうか? 
未来に希望を持っているというキャラは戦争の悲惨さを訴えるため、もしくが主人公たちの士気を高めるため『捨て石』とされる。そんな無慈悲な、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 2 】
「重要な秘密を知った。おまえだけに伝えたい、12時に○○の前で待っていてくれ」
サスペンスものでよくある展開です。こういう約束をして、その場所に行くと必ずと言っていいほど密告者はすでに殺されている。
待ち合わせなんて廻りくどい方法を取らずに、さっさっと打ち明けてしまえばいいものを……勿体つけて、自分に値打ちつけてる内に仏様にされちゃう。死人に口無し、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 3 】
「ここは俺に任せて、先にいってろ。すぐに追いつく」
このセリフを言ったら、もう永遠に追いつかない。ホラーものなど絶体絶命の危機に仲間を逃がすため、リーダーなどの決めセリフだが、たいてい敵の餌食になってしまう。
ただし、この法則を回避するセリフがあるらしい「必ず来いよ。待ってるから!」そう主人公が返事をしたならば、もう死んだと諦めた頃にヒョッコリ現れるという。起死回生の、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 4 】
「この中に犯人がいるかもしれないんだぞ。こんなところに一緒に居られるか!」
人里離れた洋館に数人のグループで閉じ込められる。そういう内容のホラーやサスペンスの場合では、仲間がひとり、またひとりと殺される展開の中で発狂して、こう叫ぶキャラが必ずいる。
そして自分の部屋に閉じこもるが、結局、翌朝には死体となって発見される。
危険な状況ほど仲間たちと居た方が安全だと思うのだが、なんでいつも決まって別行動するキャラがいるのか不思議です。
ちなみに、ホラー映画では「モンスターなんかいない」といったキャラが最初に死ぬ。そしてその死体を見て、パニックになったキャラがその次に死ぬのだ。パニクったら死ぬぞ、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 5 】
「おおっ! 殺ったか!?」
強い敵を倒して得意になっていると……案外、死んでなくて逆襲される。
ちゃんとトドメを刺してから喜ぼうね。油断大敵だよ、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 6 】
「金ならやる。命だけは助けてくれい!」
悪党が追い詰められて、札束を見せびらかして命乞いをするシーンはドラマなどでよく観られるが、あっけなく殺られてしまうのがオチだ。
よく考えてみれば、その金は殺してから奪っても同じなのだから、札束を見せびらかしても命乞いの道具には使えない。
悪党の往生際の悪さを見せる、お・や・く・そ・く。

 【 お・や・く・そ・く 7 】
「くじで決めよう!」くじを持っている者が引く。
「なんだ猫か? 脅かすなよ」次のシーンで侵入者によって殺されいる。
「実は、わたしが犯人でした」断崖絶壁で犯行を自供した真犯人は、直後に崖から飛びおりて死ぬ。警察の人は何やってんの?
小ネタですが、こういった【 お・や・く・そ・く 】もあります。

ワンパターン化したセオリーが発動するため、引き金となるセリフを言うと『フラグが立った』といい、そうなってしまう法則のことを『お約束』と申します。

はてさて、この他にいくつ【 お・や・く・そ・く 】を、みなさんはご存じですか?


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このストーリーに関するコメント

17/10/17 そらの珊瑚

泡沫恋歌さん、拝読しました。

なんだかどれも思い当るおやくそく、でした。
ホラー映画では主人公は最後まで生き延びるとわかっていてもドキドキします。
マンネリといえばそれまでだけど、それをふまえて、どれだけストーリーを面白く出来るかですかね。

17/10/23 草愛やし美

時空モノガタリ入賞おめでとうございます。よかったですね〜恋歌さん。
とても面白い着眼点で絶対入賞できると思っていました。
これからもますます頑張ってくださいね!応援しています。

17/10/24 泡沫恋歌

そらの珊瑚 様、コメントありがとうございます。

先日、うちの娘とアニメの「フラグ」についてお喋りしました。
二人で「そういうフラグもあるね」「こんなフラグもあったよ」と会話が盛り上がりました。
その時の会話を元に、ノリで書いたのがこの【 お・や・く・そ・く 】なのです。

17/10/24 泡沫恋歌

草愛やし美 様、コメントありがとうございます。

ご無沙汰しております。
今年の5月に病気で入院してから、創作は無理しないでマイペースでやっています。
もう入賞とか考えてなくて、少しでも長く続けていけたらいいなぁ〜とそんな思いです。
あたたかい応援のコメント、心から感謝いたします。

17/10/24 泡沫恋歌

時空モノガタリK 様、コメントありがとうございます。

約束といっても、人と人との約束ではなく、エンターテイメント作品に存在する
多くの謎の法則【 お・や・く・そ・く 】について、記述していく話となりました。
最初に約束というテーマをいただいた時には、人間ドラマ風のものを何点か考えてみましたが、
どれもありきたりだったので、ちょっと変わった観点から約束にアプローチしてみようと思い立ち、
この【 お・や・く・そ・く 】が書けました。

楽しく読んでいただけて良かったです。

17/10/25 光石七

入賞おめでとうございます!
拝読しました。
「あるある!」と頷いてしまう【お・や・く・そ・く】ばかりで、楽しく読めました。
着眼点が素晴らしいですね。
「恋歌さんが書かれる作品は面白い」というのもお約束ではないかと、私は思います。
楽しい作品をありがとうございました!

17/11/07 泡沫恋歌

光石七 様、コメントありがとうございます。

久々の入賞に驚いています。
最近は自分自身マンネリしてきたかな? と、思っていただけに入賞できてモチベーションが上がります。
特にギャグを意識して書いているわけではありませんが、どうやら面白いモノガタリの方が評判が良いみたいです。

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