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笹峰霧子さん

性別 女性
将来の夢 老後老後と言っている内に今がその域になりました。 少しずつ歩かねばと思っています。
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夢のような北海道への旅

17/07/04 コンテスト(テーマ):第139回 時空モノガタリ文学賞 【 旅 】 コメント:2件 笹峰霧子 閲覧数:800

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私はこの年までいわゆる旅といえる旅行をしたことがなかった。生まれた土地にずっと住みついていて、その地方から出るといえば何かのことで行かざるを得ない事情がある時だけ出かけて行った。ところが去年の夏私は初めて思いもしない場所へ旅をする経験をしたのだ。
その地は「北海道」。北海道のことはSNSで交流のあった方々からずっと聞いていたので憧れていたが、まさか私のような旅に臆病になっている者が北海道まで行けるとは夢にも思っていなかった。旅の日程は早くに決められ、飛行機とホテルと特定の食事処の予約は5月に申し込まれた。5月から旅行に行く8月までの三カ月間は不思議に不安を抱くこともなく、何となく行けそうな気がしていた。アレルギーを持つ子供との同行なのでホテル以外の店も綿密に下調べがされた。私のことも疲れないように予定が組まれ、又喜びそうな行先もいくつか計画されていた。

やがて夏が来て、いよいよ北海道へ出発する8月10日。出発は神戸空港から。家から車で空港まで40分ほどで着いた。
導かれるままに私と子供は後を付いて行くだけなので不安なことは一つもなかった。飛行機の中は満席でぎゅうぎゅう詰めの感はあったが、機内から見る景色が次第に本州とは違ったものに変わって行くのを興味津々で覗き込んでいた。二時間という時間はあっという間で新千歳空港へ到着。

空港から電車への通路を黙々と歩き、最初の宿泊地小樽へ着いた。小樽ではネットで見せてもらっていた運河をこの目で見るのが旅の目的でもあった。昼間見た運河は写真で見る写真とは全く違っていたのでちょっとがっかりしたが、夜になって運河沿いに灯りが点ると、これが写真で見たあの風景なのかと謎解きをしたような気がした。
小樽の運河近くのホテルで二泊して、3日目は憧れの札幌へ。小樽駅から銭函という小さな駅で下車して私は連れ達とは別れることになった。ホテルから独りで小樽駅から電車に乗って銭函駅で降りられるかと聞かれ、やはり自信がなかったので早い時刻に連れと三人で小樽駅を出発することにした。銭函駅はネットで調べていて、それほど混雑した駅ではなく田舎町にあるような小さな駅だということはわかっていたが一人行動するのは不安だったのだ。

銭函駅から連れ二人は春香山にある乗馬場に行く予定を組んでいた。一方私は初めてお会いする方のお迎えで札幌を案内していただくことになっていた。札幌の町を車で走るとき、まるで日常を離れた場所を通っているような錯覚をした。何しろ案内して下さるご夫妻も初対面なので、それまで色々お話しをしているとはいえやはり緊張した。どこへ連れて行かれるのかなと思いながら乗っていたら、大きな木のある公園に立ち寄って、そのあと行き着いた先は大倉山ジャンプ競技場だった。恐る恐るリフトに乗って展望台から札幌の町を見渡した時はまるで夢を見ているようだった。ここから見える大通りの景色も写真で見ていた場所だと確認した。
二時間半ぐらい案内していただいてホテルまで送ってもらった。
連れ二人は先に乗馬から帰っていた。三人で札幌の町の私の見たかった場所までタクシーで行った、夕食はホテルの近くの店で食べた。ラーメンの店に入ったがどれも蟹入りのスープとのことで連れ達は別の店に入り私一人で大きな椀の海鮮ラーメンを食べた。
翌日は美瑛のペンションに向けて出発。美瑛駅からはレンタカーで移動することになる。広くて美しい北海道ならではの景色を眺めながら、途中の観光地ではジンギスカンを食べ、ペンションに到着。木立の中に素敵な建物が建っており周辺に広がる大地に目を見張った。夕食前に連れと二人で美瑛の丘をドライブした。見たこともないほど広い田園を、これぞ北海道と感嘆しながら走った。翌日は三人でお花畑と称する観光地へ。ここも写真で見ていた絵のような風景が目の前にあるのだということを実感した。
ペンションをチェックアウトして夕方まで最後の珍しい場所へ行くと言われて十勝岳のある青い池方面へ。青い池はこの世のものとは思えない水色の池で歩いて周った。最後に再び札幌で一泊。是非見たいと思っていた北海道大学の植物園や時計台を見て回った。植物園内は広くて緑が美しく、はるばるとやっと来れたという感慨が胸に溢れるのを感じた。

これまで自分とは縁のない物と思って見ていた写真の在りかを実物で見ることができたことと、自分の目で見て写真を撮ることができたのも大いなる意義があった。帰宅後六回シリーズでブログに紹介した。
また来たいと思って北海道を後にしたけれど本当に又行くことができるだろうか。元気でいれば行けるるかもしれない。
翌年の春には孫は中学生になったので当分は勉強が忙しくて行けそうにない。ちなみに私は愛媛県在住で愛媛からだと北海道ははるか遠い国のように感じます。



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このストーリーに関するコメント

17/08/13 木野 道々草

旅のドキュメンタリーを楽しく拝読しました。特に、最後に書かれている「写真の在りかを実物で見ることができた」「自分の目で見て写真を撮ることができた」から、旅の感動が伝わってきました。また、土地を離れて別の土地を見てみるという、旅の本質について改めて考えさせられました。

私の地元は北海道なので、北海道の旅を題材に書いてくださったのが(それも「夢のような」というタイトルがつけられて)とても嬉しかったです。ありがとうございました!

17/08/13 笹峰霧子

木の道々草さま

コメントをありがとうございます。
四国愛媛県からは遠い北海道なのでとても行けないと思っていましたが、神戸空港からの出発だったので二時間で行けました。
家族と一緒で手取り足取りの、まさに夢の国に思えた北海道の風景でした。そうなんです、いつもネットのフレンドが出している北海道の写真を見て、どんな処なんだろうと思い浮かべていました。想像より遥かに雄大で美しかったです。
北海道は冬は厳寒でしょうが、素晴らしい所にお住まいですね。

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