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seikaさん

かつては女子中学生でした。

性別 女性
将来の夢 生まれ変わること
座右の銘 朝、一杯のコーヒー

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文芸喫茶『竜卵窟』

17/06/15 コンテスト(テーマ):第106回 【 自由投稿スペース 】 コメント:0件 seika 閲覧数:650

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文芸喫茶「龍卵窟」・・・白熱灯に灯された店内にコーヒーが芳しく香り、クラシック音楽が流れる。そんな店内に
『日本一のドイツ文学者。故戸舞賛歌邸を文学談義のサロンとして解放します。皆さんですばらしい教養のしろ、知識の御殿、理想の学び舎としていきましょう。
問い合わせ先 戸舞賛歌事務局代表 ナカノコーサク 電話 03 0000 00000 
戸舞賛歌・・・日本一のドイツ文学者。クラシック音楽にも造詣が深く、クラシック音楽評論の著書に
「ベートーベン、弁当屋でバイトしたらベントーベン」
「バッハ君。中古マイパッハを買ってバッハのマイマイバッハでバッハッハー」
などがある。』
というものだった。戸舞賛歌邸にはおびただしい数のクラシック音楽のCDがあり、すばらしい蔵書も存在している。邸内にはクラシック音楽以外の音核は存在せず、私語厳禁となっていて世間話は一切許されない。テレビもラジオも雑誌も許されないので戸舞邸ないではピンクレディはアメリカの歌手であることになっている。そんな理想的な空間でドイツ文学者戸舞賛歌はクラシック音楽評論「音楽家バッハの買った中古事故歴有のマイバッハ」などというすばらしいクラシック音楽評論を書いている。
ナカノコーサクは生前の戸舞賛歌に後を任されているもんでね・・・といい、戸舞賛歌の娘詩織をその場から排除したのである。そうしたら詩織は包丁を握り締めて戸舞邸に入り、戸舞賛歌の書斎であちこちで電話しているナカノコーサクに包丁を突きつけたことは知られている。ナカノコーサクは顔面蒼白になり、命からがら戸舞邸から逃げ出した。以後ナカノコーサクはなんどか戸舞邸奪還を試みたが、今度は戸舞賛歌の娘詩織がナカノコーサク邸に乗り込んできて、
「ここを、ギャル服の城、ギャル服の御殿、ギャル服談義のサロンにしますから」
なんぞといいだしたので、ナカノコーサクはついにこの町から去ってしまったのだ・・・・

ちなみに日本一のドイツ文学者戸舞賛歌さんを偲ぶ会が高級ホテル、小岩グリーンホテルで開催されたのだが、詩織は生理前でイライラしているというのに雑用をさせられていた。一方ナカノコーサクの長女で高偏差値大学である四谷にある情事大学を卒業した文香嬢は壇上の特別来賓席に座っていた。その様子を見て生理前でとくにイライラしていた詩織はいつかひどい仕返しを文香にしてやろうと思っていた。そして江戸川河川敷で採集したセスジスズメ終齢幼虫を公立図書館で読書中の文香の頭の上の乗せたりした。

 こうしてナカノコーサクは心神喪失状態になり、新宿駅西口で
『私の志集 四百円+税』
と書かれたボール紙のゼッケンをつけては毎晩立つ様になった。そして新宿西口で例の「ナカノコーサク踊り」を踊りだした。


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