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モジャさん

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急な休日

17/05/13 コンテスト(テーマ):第135回 時空モノガタリ文学賞 【 休日 】 コメント:0件 モジャ 閲覧数:815

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六時にセットしたアラームが鳴り出した。
昨日のニュースでスタイルのいいお姉さんが一日中雨だといっていたからびしゃびしゃと音がするのはきっと雨だ。
アラームをきりラインをチェックしたがメッセージは何も入っていない。
予定がないのに早く起きてしまった休日は憂鬱で回転椅子に座って本を三冊ほど読んでも時間は過ぎずにむしろ切なくなっていった。
仕事一筋の私が一番困るのは急な休みだ。一体何をしていいのか皆目検討もつかない。
私は気分転換に外に出た。
「やあ久しぶり、調子どう」
珍しいこともあるもので信号待ちをしていたら同僚に声をかけられた。
「元気だよ。今日は急に休みになってね気分転換に外をうろついているのさ」
「そうかい。私はまだ仕事中さ、何もなければあと一時間ほどで終わるよ。終わったら一杯やろう」
同僚と別れたあと私は、ハッとしてとあるビルの屋上に走った。そこには今にも飛び降りてしまいそうな女性が立っていた。
「待て!はやまるな」
「止めないで、もううんざりしたのよ私がどんなに辛くてもあなたは話一つ聞いてくれなかったのに今さらなんだっていうの!」
「きみがそんなに苦しんでいることに気がつかなかった。私はきみに死なれると困るんだ」
私は彼女との距離を一気に詰めて動揺する彼女の唇を奪った。すると彼女はあっという間に意識を失って私の腕に抱かれた。
「あぶない、あぶない」
私は元の姿に戻るとポケットにしまっておいた死亡者リストにある彼女の名前を消した。
「せっかくの休日の予定が狂ってしまうところだったよ」


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