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イルカさん

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兄と妹

17/04/16 コンテスト(テーマ):第132回 時空モノガタリ文学賞 【 浦島太郎 】 コメント:0件 イルカ 閲覧数:729

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 久しぶりに実家に帰った。大学を卒業し就職して三年になる。もう三年も帰っていないのかと時の経つ速さに、驚い   た。
 飛行機に乗り、それから電車で五時間、地方の中堅都市が実家のあるところだ。
 実家には、両親と一歳年下の妹が住んでいる。
 夕方着くと、母は、ご馳走を用意してくれていた。久しぶりに家族での夕食だ。
 テーブルに着いて妹を見ると、僕の知っている妹と別人だ。高校生のテニス部で
 日焼けした顔しか知らない。活発な少女から、品のある女性に変身していた。
 「兄ちゃん、何をじろじろ見ているのよ」
 僕は、何も答えなかった。
 女って変わるんだと、思いながら、淋しさを感じた。妹とは仲が良かったし、よく
 遊んだ。
 「仕事は忙しい」と妹に聞くと
  慣れたので、楽になったと答えた。
 「毎日 デートで遅いんだよ」と母が愚痴をこぼした。
 どうりで、仕草がどこか色っぽく感じた。
 どんな男性か知りたくて、妹に尋ねると、僕の同級生で、クラスで一番出来悪かった彼だと聞いて驚いた。彼のどこがい いのか理解できなかった。
 でも 妹の話しを聞くと、人に好かれて、暗い雰囲気の場を明るくさせる才能があるし
 営業で、収入もいいらしい。確かに要領は、よかったし、社会に出ると彼見たいな人が、成功るんだと思ったし、安心し た。
 僕は、彼女すら出来ない。仕事で帰って寝るだけの毎日なのだ。
 たった三年なのに、自分の知っている故郷は、変化していると感じた。
  次に帰った時は、どう変化しているのだろう。
 「でも 五年も帰ってこなくて 何していたの?」と母が聞いた。
 言っている意味が解らなかった。
 母は、そんな事聞いていないと答えた。
  三年だよと反論すると、就職した年を聞き驚いた。確かに五年が経っていた。
 二年間の空白が、自分でも分からなかった。
 会話も何か変だと思った。
 妹は、その様子をみながら、まだダメかと思った。
 兄は、五年前の交通事故で記憶がバラバラで、まだ治っていない。話しの内容も理解していない。兄は、三十歳、帰る先 は、会社じゃなく病院なのだ。それは、突然パニックになるからだ。
 最近 病状が改善されたのが光だった。私は来月結婚する。
 真面目で優しい兄に祝福してほしい。


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