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浦島007

17/04/06 コンテスト(テーマ):第132回 時空モノガタリ文学賞 【 浦島太郎 】 コメント:0件 かいわれ 閲覧数:841

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浦島は亀の背に乗って元の時代に帰ると、自分の家はどころか世間がすっかり変わっていた。。
竜宮で過ごしているうちに、何十年も経っていたのだ。浦島はほとほと困り果てた。
元の時代に戻りたい。どうすればいいのか。
「困った。そうだ」
浦島は、乙姫さまに貰った玉手箱のことを思い出した。
「これで元に戻るのかも」
浦島は玉手箱を開けた。みるみる老人の姿になる。
これはどういうことだ。浦島は愕然とした。
「せっかくカメも助けたというのに。この仕打ち 何十年も経過してしまって」
「あの乙姫という女に一杯食わされたのか」
浦島はがっくりと膝をつき立ち上がれなかった。神も仏もないのか。
思えば竜宮城の日々は楽しかった。その後がこのありさま酷すぎる。
その時乙姫様が現れた。
「浦島よ。立ち上がりなさい」
「乙姫様」

乙姫様は相変わらず美しかった。浦島は前言を撤回した。乙姫様は菩薩のように美しい。
自分をだますわけない。
「私たちはこの時代の者ではありません。私たちは未来人です。タイムトラベルでいくつかの時代を渡ってきているのです」
「たいむとらべる?それより私をもとの姿に戻してください」
「浦島よ。老人にしてすまなかった。でもあなたには使命があるのです。」
「使命?」
「この時代に絶滅のおそれのあるカメの違法取引をしている人間がいます。彼らも未来人です。
彼らのアジトにあなたは乗り込んでほしいのです」
乙姫様は地図を示した。この近くにアジトがあるらしい。乙姫様は詳しく説明していく。
「潜入捜査ってやつです」
「センニュウ捜査?」
「要するに取り敢えずここに乗り込んでください 今の老人の姿なら向こうも警戒しないでしょう」
「でも老人では勝ち目がないのでは」
「大丈夫です.体力的な面では若いままですから。おまけに今のあなたは竜宮城で鍛えられています。
あそこは通常の10倍の重力なのです。ですから、あなたは超人的な能力を身に着けています」
浦島は軽くジャンプしてみた。確かに2メートル近く飛べる。浦島はいつの間にか超人的な能力を身に着けていた。
キックやパンチを繰り出してみる。近くの松の木が風圧で飛んで消えた。
「凄い。わかりました これはいけそうだ」
「成功すればあなたを昔の時代に戻してあげます」
成功しなくていいから戻してほしかったが浦島は何も言えずにいた。
乙姫様はきりっとした表情に変わった。
「 では例によって、君もしくは君のメンバーがとらえられ、あるいは殺されても、当局は一切 関知しないからそのつもりで。
なおこのメッセージは自動的に 消滅します」
「メッセージ?」
「言ってみたかっただけです あと私はホログラムなんで10秒後に消滅します これほんと」
「ほろぐらむって何ですか」
「知らなくていいです では幸運を祈る」
そう乙姫様は微笑むとすっと消えた。なんかその前に凄いことを言ってたような気がしたが浦島は気にしないことにした。

「ここが奴らのアジトか」
浦島は山奥のアジトに辿り着き、単独で侵入することにした。
この時代にふさわしくない要塞のような建物だ。
その時、黒服の見張りたちが行く手を阻んだ。サングラスをして銃を構えている。
浦島はさっと身構えた。
「やろうというのか!」
「爺さん怪我したくなかったら消えな」
浦島はにやりと笑うと銃弾をかわし、次々に見張りたちをたおしていった。
悪者を次々に倒していく。そしてカメたちがとらわれた水槽の前に出た。
「これが乙姫様が言っていた。カメたちか。今放してあげるからね」
「そうはいかんな」
甲高い笑い声とともに浦島の前にボスが現れた。葉巻をくわえた中年の男だ。
「乙姫が新しい諜報員を育成しているという噂だったがそれがお前か」
「いかにも私が浦島太郎だ」
ボスはにやりと笑った。
「なあ浦島わしと手を組まないか。もし わしの 味方になればこの 世界の 半分をおまえ に やろう」
「私は元の世界に戻りたいのだ」
「なにそんな事たやすいことだ。私もタイムトラベルができる。悪い話では あるまい。」
浦島一瞬考えたが乙姫を裏切るわけにはいかなかった。
「ふ 愚か者め 私に逆らおうというのか」
ボスとの戦いは熾烈を極めたがどうにか倒すことができた。ボスは荒い息をしながら言った。
「乙姫に忠誠を誓おうというのか。だが奴は人使いが荒いぞ」
そうしてボスは息を絶えた。浦島はそっと目を閉じた。

ミッションを成功させ浦島は元の姿で元の時代に戻ってきた。両親たちは大喜びで浦島を迎えた。
「どこ行っていたんだい」
「いやちょっと。いろいろあって」
浦島は口ごもりながら言った。うまく説明できない。
その時乙姫様が現れた。またホログラムのようだ。
「浦島次の指令です。この時代違法に・・・・・・・」


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