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むねすけさん

ブログで創作をやっていましたが、誰にも相手にしてもらえないため、こちらに辿り着きました。 面白い物語、少しほっとしてもらえるようなお話を書きたいと思っています。

性別 男性
将来の夢 作家になりたいですが、 それが無理でも、何かの原案家とか、 自分の考えた物語が世に出ること。
座右の銘 我思う、故に我在り。

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twitterリレー小説、「浦島太郎」

17/04/05 コンテスト(テーマ):第132回 時空モノガタリ文学賞 【 浦島太郎 】 コメント:0件 むねすけ 閲覧数:1191

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 時空モノガタリ、テーマ「浦島太郎」のアイデア出しで行き詰った僕は学芸員の彼女に助けを求める。恐竜の説明ばかりしていないで、僕の小説執筆を助けてくれないか。twitterでリレー小説をやりたいんだ。前後に書き足したいから全部で十一回。僕が始めて僕で終わる。ハッシュタグに浦島リレーと付けること。
 彼女は「賞金五千円もらったって言ってたアレ?賞金全部くれるならいいわよ」と、了承してくれた。全部か、と思ったけど、僕は気持ちを殺して、「ありがとう、悪いね」と、言った。感情を殺すのは得意なんだ。以下、彼女と僕のtwitterリレー小説「浦島太郎」お楽しみください。

昔々あるところに、浦島太郎という者がおりました。
ある日、太郎が浜辺を歩いておりますと、村のイタズラ小僧たちが一匹の亀をいじめて遊んでいるではありませんか。
「かわいそうじゃないか」
太郎は亀を助けてやろうと、子供たちを止めます。
#浦島リレー@

子供たちにいじめられていた亀は、太郎の出現を苦々しく甲羅のヒビを増やして恨んでいました。
亀は虐げられることに性的喜びを感じる、倒錯性愛者だったのです。
まったく、これから絶頂の向こう側を覗けそうだって時に、邪魔をしてくれたもんだよ。
#浦島リレーA

太郎が子供たちを追っ払うと、亀はじとっとした視線を太郎にぶつけました。
太郎はいいことをしたつもりも、お礼を言われたい気もありませんでしたが、この居心地の悪さは想定外だと、突っ立って時間の重たいを背負っております。
#浦島リレーB

亀は思いました。
親切ごかしでと自身の頼りない物差しで人の喜びを奪い去る愚な男に
この世のグロテスクで不条理なるを、見せつけてやろう。
竜宮城に連れてゆけば、時間は光よりも速く過ぎる。
男の親も、友達も、恋する女も、誰も彼も、男を置いて死んでしまうのだ。
#浦島リレーC

「助けて頂いてどうもありがとうございました、あなた様が通りかからねば、今頃あの暴力的な子供たちに、私めはうち殺されていたやもしれません。命のご恩人でございます。どうか、私の背中にお乗りくださいませ。あなた様を竜宮城へお連れいたします」
亀は太郎に言いました。
#浦島リレーD

気まずい時間が自身の思い過ごしであるかのように、
態度が柔和になった亀に、いささかの違和は感じたものの
太郎は竜宮城、という豪華絢爛な響きに誘われて、
亀の甲羅にまたがります。
「お礼など、期待したわけではないのだが」
と、一応の辞令は置いて。
#浦島リレーE

太郎は竜宮城で歓待を受けます。
亀のドスグライ企みなどには気づかず。
タイやヒラメの演舞、新鮮な海鮮の幸、乙姫のポールダンス。
見る者すべてが夢のごとく華やかで、太郎は時間を忘れて楽しみました。
#浦島リレーF

亀はしめしめと、給仕をしながらほくそ笑み、こっちの快楽はこれでいいものだ。真の変態性愛者はサドもマゾもこなすと聞くが、そのようだぞと思いました。楽しめ、楽しむがいい。料理は美味いだろう。酒は酔うだろう。乙姫様は眩しいだろう。わはははははは。
#浦島リレーG

太郎は竜宮城の華やかさ、料理の美味さ、居心地の良さ、乙姫の美しさと妖艶さに思いました。
ここで一生を過ごしたい。もう元の貧しい家になど帰るものか。
ここにずっとずっと居ればいい。
太郎は乙姫に申し出ました。
「こちらにずっと、置いて頂きたいのです」
#浦島リレーH

太郎の申し出に乙姫は言いました。
「私のお城を気にいってもらえて嬉しいわ、ずっとずっと居てね」
亀は給仕の手は止めませんが、自分の変態性欲が満たされていくのを、甲羅のヒビ増やして感じておりました。
しかけた毒薬が相手を幸福にしてしまった。うわ、うわわ。
#浦島リレーI

亀は、手を取り幸せに踊る乙姫と太郎を見ながら、これまでに感じたことのない多幸感に甲羅のヒビを無限増殖させて震えていました。
カチカチと、太郎のコップに美酒を注ぐ足も震わせて。
みんな、幸せになったのです。めでたし、めでたし。
#浦島リレーJ

 こうして完成した、僕と彼女のtwitterリレー小説。彼女のおかげで自分では書くことが躊躇われる変態性を含んだ奇妙な物語になった。
 投稿して、途端に評価と、コメントのアメアラレ。あれよあれよと、入賞。
 賞金の五千円で、僕は彼女の欲しがったオカザえもんグッズを買ってあげた。彼女はほくほくしていたけど、僕はバリィさんが可愛いと思うけどなぁ。


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