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メモリアル

入賞した作品THE STORY WHICH WON

504号室王国の王子

コンテスト:第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

カテゴリ: 登録日:18/11/30

入賞時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】 入賞作品

504号室王国。 人口は2人。 少数民族国家である。 時空ハイツ大陸の503号室王国と505号室王国の間に位置している。 503号室王国には、大陸唯一、「猫」の生息が確認されている。可愛い。 505号室王国は武力国家で、紛争が絶えない。よく、怒鳴り声や大きな物音が聞こえてくる。 その間に位置する504号室王国は、一人の女王が主権を持ち、一人の幼い王子が住まう、独立国...... 続きを読む

うさぎ小屋に名前を

コンテスト:第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

カテゴリ: 登録日:18/12/04

入賞時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】 入賞作品

 アパートやマンションのことを、祖父は「うさぎ小屋」と呼んだ。 「そんなうさぎ小屋に住んでどうすんだ。隣近所と壁一枚でくっついてるなんてな、家畜小屋だ」  人口200人に満たない山間の村に生きる祖父は、村を見下ろす段々畑の上に建てた木造二階建てが自慢で、そこに祖母と母、私の4人が暮らしていた。婿養子の父が隣村の女と浮気して逃げて以来、祖父が父代わり。その祖父に、死んでしまえと何の罪悪感も伴わず...... 続きを読む

沈む部屋

コンテスト:第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

カテゴリ: 登録日:18/12/13

入賞時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】 入賞作品

 ドーム型の背のひくい建物だった。  どう見ても、マンションには見えなかった。巻き貝の殻の口のような入り口を入ると、建物の円周に沿った青い絨毯貼りの廊下があって、そこを過ぎると、だだっ広い円形のホールに出た。どうやらここがマンションのエントランスで、ホールの中央には直径10メートル余りの穴があった。なだらかな螺旋階段が地下に向かって延びている。 「エレベーターはありませんので……」  頭...... 続きを読む

不思議の部屋のアリス

コンテスト:第163回 時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】

カテゴリ: 登録日:18/12/22

入賞時空モノガタリ文学賞 【 504号室 】 入賞作品

 ママはイライラしている。  原因は上の家の騒音だ。  今は静かだけど、夜になると、何だかうるさい。音楽に笑い声。ドンドン響いて、振動もある。  パパに抗議に行ってもらおうとしたんだけど、ご近所さんとけんかしたくないって言ったものだから、余計にママは怒っている。 「管理組合も役に立たないし」  エレベーターのところに『夜間の騒音は迷惑です。気をつけましょう』という張り紙は貼ってくれたけど...... 続きを読む

消し炭になった畑中君はゴミじゃない

コンテスト:第162回 時空モノガタリ文学賞 【 あだ名 】

カテゴリ: 登録日:18/10/22

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あだ名 】 入賞作品

 私の高校一年の冬は、中学までとあまり変わらなかった。  つまり、迫害はされても友達はいない状態だ。  十二月一日の放課後、関東ならでは穏やかな寒さの中、私は校舎の裏にある焼却炉を目指した。  ゴミの残り火がくすぶっている間は、その真後ろにいると、人目にもつかず暖かく過ごせる。  しかし、寒風の中焼却炉に着くと、いつもと様子が違った。  焼却炉は私の胸くらいの位置に開口部があり、その...... 続きを読む

名探偵のナミダ

コンテスト:第162回 時空モノガタリ文学賞 【 あだ名 】

カテゴリ: 登録日:18/10/31

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あだ名 】 入賞作品

 義姉のナミさんから久しぶりの連絡がきたのは兄が亡くなって半年経った十月の終わりだった。ナミさんと私は歳が近いのもあり兄の生前は兄抜きでもよく遊びに行ったりしていた。気の合う友達のような関係だったが、兄が交通事故で亡くなって以来、法事以外で会うことはなくなっていた。私と会うことで兄のことを思い出してしまうのかな? などと考えて私から連絡することも控えていた分、「明日会えない?」とナミさんから言われ...... 続きを読む

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