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セレビシエさん

受験生です。 小説と生物が好きです

出没地 なごや
趣味
職業
性別 男性
将来の夢 しずかなくらし
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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赤い風船

17/08/18 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:69

子どもの手を離れた赤い風船がどんどんと空へ昇っていき、割れた。抗うことなんて出来なかったろう。

私の大学の先輩−そして同じ会社の上司である赤井は優秀だった。
そして先月会社を辞めた。

赤井は順調にキャリアを詰み、入社時に私と仲良く話していた彼はもういなかった。
けれど別にそれは悲しいことではない。
彼は自分の将来のために必死に努力した。
私が努力・・・

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「偉い」

17/08/15 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:47

あるハチがとびきりいいエサ場を見つけたので蜂の巣へ戻ってきて、一生懸命にぐるぐると八の字のダンスを踊っていると、それを見た偉いハチがいきなりダンスを中断させて言いました。
「やい、おまえのダンスはどうにも下手くそすぎる、これじゃエサ場の場所もわからないよ」
エサ場を見つけたハチは
「ちゃあんとよく見てください、しっかり場所を伝えていますから」
と、言いました。
「ふん・・・

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17/08/12 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:77

カツ、カツカツ、カツと小刻みに、リズム良く、チョークが黒板に当たる音がする。
先生は張り切って大きな声をだしているが、回りを見渡すとあくびをしていたり机に突っ伏していたりだった。
私は一番後ろの席からそれを眺めていた。
カツカツカツ、カツカツ。
カツカツ。カツカツカツカツ。
この心地良い音と先生の大きな声が混ざりあって睡魔が襲ってくる。
私はこの睡魔に打ち勝とう・・・

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ネズミの育児

17/08/11 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:93

在るところにネズミの子どもとそのお母さんがいました。
ネズミのお母さんは子どもをネズミの塾に通わせました。けれども子どもは1+1もまるで理解できないので、お母さんは苛立ちました。
さて、ある日ネズミ塾の先生がその子どもに向かい言いました。
「君はいい加減簡単なことは出来るようになりなさい。やる気はあるのかね」
子どものネズミは困ってしまってチュウチュウと泣き出しました。そ・・・

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ある街の少年

17/08/11 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:82

ある街に小学生になったばかりの背の小さい少年がいました。少年には、毎日家事に追われてマラソン大会をしているお母さんと、毎日会社の偉い人にペコペコペコペコと頭を下げてお金を貰っているお父さんがいました。
つまり普通の家庭です。
お母さんもお父さんも、他に誰もいないくらい普通の名前でした。
家には真っ白い猫もいました。少年が公園で捨てられていた彼女を拾ってきたのです。
こ・・・

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ブラックホール

17/08/10 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:146

「黒板ってずうっと見ていると吸い込まれそう」
君がそう言うから僕はじっとそれを見つめてみたが、さっぱりそんな感じはしなかった。
放課後の誰もいない教室。少し開いた窓の隙間から冷たい風が入ってきている。
君はなんだかうっとりした様子でそれを見ていた。
僕はドキドキしてしまって、何を言うべきかわからなくなってしまった。
「ブラックホール」
君が呟いた。
「黒・・・

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17/08/10 コメント:0件 セレビシエ 閲覧数:57

息子を産んで、三年たったある日、お父さんが死んでしまった。会社から帰る途中、交通事故で。こんなことって、本当に起こるなんて思わない。当時の私は寂しくて泣いた。これから先の将来が恐ろしくて泣いた。ずっとずっと泣いていた。はじめ一週間はまともに食事も出来なかった。
けれども、ちょうど事故から一週間後、息子に食事を与えているときだった。私はいつもみたいに元気の無さそうに息子とご飯を食べていた。<・・・

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