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いちこさん

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十一日日記

17/09/11 コメント:0件 いちこ 閲覧数:38

文月七日
今、職場では日記を書くのが流行っている。
皆が揃ってするくらいなのだから、面白いに違いない。私も同じく書くことにした。
さて、けれども何を書くべきか。
明日上司に聞いてみよう。

文月八日
今日は雨だった。
昨日書いたように、今日は上司に日記には何を書くべきなのか聞いてみた。
すると彼女は、
「何を書いても良いのよ。お天気でも、・・・

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図書室の『彼女』

17/08/28 コメント:0件 いちこ 閲覧数:75

僕の思い出話をしよう。
高校生だった頃の話だ。
あの頃を思い返すだけで、古びた本の匂いが漂い出すような気がする。

僕は不真面目な高校生だった。
スポーツに精を出すわけでもなく、勉学に励むこともなく、かといって不良行為に走るなどもせず、毎日ふらふらとしていた。
クラスの人たちはみんな何かに一生懸命だった。
部活、勉強、友達付き合い。
みんなの中にいる・・・

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子への期待

17/08/13 コメント:0件 いちこ 閲覧数:100

連れて来られた女は、ひどく怯えていた。
もともと小柄なのだろうが、より一層小さく見えた。
それは、とても良い眺めだった。
「なぜ連れて来られたか分かるか?」
女は小刻みに首を振った。顔を上げようともしない。
「では教えてやろう。これまでのことも、これからのことも、全部」

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俺は、悪の組織を統べる一族の第18代目として生を受け・・・

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11のたび

17/07/29 コメント:1件 いちこ 閲覧数:117

あるところに、足袋を履いた猫がいた。
彼はマタタビが大好物だった。
あまりに好きすぎて、あるとき、彼は旅に出ようと考えた。
隣町の猫に、片開きの戸から出てきたおじいさんがとても上質なマタタビをくれたと聞いたことがあったからだ。
彼は、自分もそんなマタタビを得て、度々自慢してくる隣町の猫をを見返してやろうと思った。
いや、何やかんやと理由をつけても、結局はマタタビがほし・・・

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恩返し

17/07/17 コメント:0件 いちこ 閲覧数:143

 午後11時。
 今にもぐったりと崩れてしまいそうな体を気力で動かす。まだ家には着かない、頑張らねば。
 仕事でくたびれ果てて、やっとのことで家まで帰るのはいつものことだ。むしろ今日は早く帰れた方で、日付が変わる日も多かった。遅く帰るからといって遅く出勤できるわけではなく、当然疲労は蓄積していく。このまま目覚めなければ良いのにと思いながら眠りにつく日々が続いていた。

 赤・・・

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