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十文字兄人さん

ブログで掌編小説書いてます。 好きなジャンルはミステリ・ホラー・青春

出没地
趣味
職業
性別 男性
将来の夢
座右の銘

投稿済みの記事一覧

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煙に巻く彼

17/03/03 コメント:0件 十文字兄人 閲覧数:91

 彼に初めての手料理を振る舞うことになった。

 ダイニングキッチンから彼のことを覗くと、テレビの画面に夢中になっている。
 私がちょうど鍋に火をかけた時、ふと彼のほうから声をかけてきた。

「ねえ、おか……いや、なんでもない」

「ん? なんか言った?」

 正直なところ耳の良い私は、今の彼のちょっとした失言を聞き逃さなかった。あれは確実に私・・・

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夢に夢見る

17/03/03 コメント:0件 十文字兄人 閲覧数:108

 今日の真崎は、少し陽気に見えた。

「なあ、知ってるか」

「いや、知らん」

「ちょっと待てって、まだ何も話してないだろ」

「お前が『知ってるか』って言って始める話は、大抵きな臭い話だからな」

 苦笑いを浮かべる真崎を尻目に、俺は書きかけの課題レポートに取りかかる。

「まあ、いいから聞いてくれ」

 慣れ・・・

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くらむ

17/02/03 コメント:3件 十文字兄人 閲覧数:211

「……ねえ、三組の山田君が、水島さんと一緒に帰ってたってるところ、見ちゃったんだけど」

「ああ、なんか最近、付き合い始めたみたいだね」

「え、あんた知ってたの?」

「まあ、風の噂で聞いただけだけど……」

「そう……。しかもその二人、自転車で二人乗りしてたんだよ。山田君がこいでる自転車の荷台に水島さんが乗って」

「掴まってた?」<・・・

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お涙頂戴お化け

17/01/14 コメント:0件 十文字兄人 閲覧数:151

 制服を着た警察官は、暗い路地裏で困り果てていた。
 数分前、駐在していた交番に一本の通報が入った。少女が一人で座り込んでいると。

 現場に向かうと、一人の中学生ぐらいの少女が、顔を自分の膝に埋めた状態で屈んでいた。時折、雨の中の捨て猫のように身体をビクつかせていたので、これはただ事ではないと判断し、優しく声をかけたのだった。

「君、大丈夫?」

「…・・・

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