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AIR田さん

お酒と本と音楽が好きです。沢山あればいい。 http://newold0123.wix.com/airda

出没地 居酒屋
趣味 音楽とお酒と読書 http://newold0123.wix.com/airda
職業
性別 男性
将来の夢 かっこいいおじさん。
座右の銘 バランス

投稿済みの記事一覧

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フィードバック

15/09/23 コメント:0件 AIR田 閲覧数:857

 中学生の頃、クラスでエレキギターが流行っていた。
 私は姉の影響で洋楽を聴くようになり、ギターを始めるきっかけになったのも洋楽だった。ケーブルテレビの洋楽専門チャンネルで流れていた、「Desert」というイギリスのロックバンドのミュージックビデオを見て買う決心をした。
 その当時流行っていた、ビジュアル系のバンドも大好きだったが、労働者階級の不良くずれが歌とギターでロックスターとなっ・・・

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lost boy lost girl

15/02/19 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1010

 冷たい空気に、乾いた音が響く。
 少年は、自分が吐いた白い息を見て、少女がそこにいると思い込んだ。

 じいちゃんは言っていた。
 「渋谷?……あの街には多くの人がいた。今では考えられないかもしれないが、あの街にいた人は、意味もなく右へ左へと彷徨うことことを強いられていたんではないかと、そんなことを考えながら、センター街を酔っぱらいながら歩いたこともあった。ただ、じいちゃ・・・

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ドップラーさん

14/11/02 コメント:0件 AIR田 閲覧数:791

 僕が初めてドップラーさんを見たのは5歳の時だった。
 記憶っていう引き出しを漁ってみれば、そりゃあ色々出てくるけども、年齢を重ねれば重ねる程に散らかってきちゃうだろう?
 そんな状態でも、印象に残っている記憶ってやつはすんなり見つかるもんで、
「ママン。あのひとなに?」
「……あの人はね。ドップラーさんよ」
 ママンが少し悲しげに呟きながら、僕の質問に答えてくれるこ・・・

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故意に背く

14/10/18 コメント:0件 AIR田 閲覧数:860

 皆はね、頭の中で鳴っているピアノの音が大好きで、それが常識になればいいって、本当はそう思っているの。
 でも、嘘を吐いているの。
 ねぇ?心当たりありませんか?そんな気持ち。
 隣の芝生はとても真っ青で、私達の生活は不幸でかわいそうなシンデレラ。でも、ホントはとっても幸福なの。
 あぁ。それに気付かない。気付こうとしない。気付けない。くそったれないシンデレラ。
 あ・・・

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ビールもどきで猫と僕に乾杯を。

14/09/21 コメント:7件 AIR田 閲覧数:1307

自分が特に意味も無くなってしまった。
 それに気付いた時、自業自得だと思った。
 自業自得だって。

 職場までの道を歩く。朝の靄に包まれていて、少し遠くに見えるスカイツリーを見ては、そこには自分が理想とする女性が囚われている、という想像というよりは妄想を抱き、そんな物語があったら最高に楽しいだろうと、一人はしゃいでいた。
 勿論、そんなことは現実では有り得なくて、・・・

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人生の詩

14/08/27 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1024

 月の光をすくい、指の間からさらさらと零れ落ちる音を楽しむこともある。
 データをいつまで経っても納品してこない業者に電話をして、逆に怒鳴られ苛立つこともある。

 夜道を歩く黒猫の後をつけて、迷子になったその道を愛おしく思うこともある。
 同僚が喋る下らない悪口に、本当は全然賛同出来ないのに頷いてしまうこともある。
 
 朝の澄んだ空気に心躍り、歩きながら歌う・・・

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範疇は蚊帳の外

14/02/18 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1191

 季節は秋だった。
 私と彼と、そして共通の友人である涼子の三人は小さな山に登った。
「めっちゃ登りたい。山頂で温泉入って酒飲みたいわぁ」
 涼子がそう言うものだから、じゃあ登ろうかということに。
 そして、当日。
 「うわぁ。めっちゃ綺麗……でもないね」
 幾ら山とはいえ、10月では紅葉の色づきは見る影も無かった。
「でもね」
 登山の途中で見える・・・

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とんぼ

14/02/18 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1143

 緑色の川沿いに立ち並ぶ倉庫街。大型トラックが多く走る国道。そこにかかる橋の上から、新村はとんぼの番いを見ていた。
 駅から職場までの短い道のり。その間にある短い橋にさしかかれば、職場である倉庫が見えてくる。
 その日は少し肌寒かった。いくつかの台風が通り過ぎ、気が付けば朝や夜は涼しい日が続くようになった頃。橋の上には走る大型トラックより多く、とんぼの番いが飛んでいた。
 

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ボイド

14/02/09 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1139

 女はヒステリックになった。
 理屈的な思考から、卑屈的な思考へ。
 自分を取り巻く世界は随分とシンプルになりました。
 情熱を注ぎ、あんなにも近かった、自分にとって大切な物が、ぼやけて遠くに見える。
 飛んでもいない虫の羽音が聞こえるような気がして、少し莫迦になりました。少し莫迦になりました。偉くなった分、少し莫迦になりました。
「臼田さん」
 自分を呼ぶ部下・・・

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粘土

13/09/28 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1189

【独白】
こんな物があったらいいのになと、粘土を捏ねる子供のようで、明確な形を思い浮かべられない。
「なんか、うまくいかないね」
だから、目の前の男性が、簡単にそんなことを言っているのに、私は何も反論が出来ず、言葉にならない相槌を打つ。
粘土の形をした恋は簡単に潰れてしまう。また捏ねればいいかって、やっぱり子供みたい。

【客観】
恋は不思議なものだと、末・・・

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ジボンボとかれん

13/09/09 コメント:9件 AIR田 閲覧数:1997

 思い出はデストロイ♪リアルジェノサイド♪夢見がちなまま埋葬されたい♪
 猫でも分かる。この歌は絶対に売れない。そんな歌を作詞作曲し、毎日アイドルを夢見ている一人の女性がいる。派遣社員として半年ごとに職場を転々し、稼いだお金は生活費以外全てアイドル活動に充てている。
 その女性の名前は細井かれん。現在の年齢は34歳。そう、何を隠そう私のご主人である。
「完璧な曲!」
 ご主・・・

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二度目の最初

13/08/25 コメント:1件 AIR田 閲覧数:1273

「神様っていると思いますか?」
お喋りから声が聞こえる。私は四角い箱のことをそう呼んでいる。
太陽が一番高い位置に来ると、お喋りから声が聞こえてくるのは、当たり前のことで不思議ではない。
私は窓の外を見る。
「……」
誰もいない。私のような生き物は、地球上にはいない。でも、いるかもしれない。やっぱりいないかもしれない。そんなことはどっちだっていい。考えることが・・・

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新宿駅9時6分発三鷹行き

13/06/20 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1266

 9時頃新宿駅13番線のホームに降りる。少しでも立ち止まろうなら、直ぐに人の波にもまれ、最悪四つんばい。
 勿論、人の流れの邪魔になるので、スーツ姿の私はそのまま流れに沿って、14番線に流れ込んできた山手線に、流れるように乗る。
 血液って、こんな感じなの?
 社会人になってもう8年目になるというのに、この手の妄想は未だに止まることなく、むしろ歳を重ねるごとに酷くなっている気がし・・・

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サンプラー 2話「無味」

13/06/16 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1117

「ゴミとヤるのもいいかもねぇ?」
「ふん。ただ品格が下がるだけじゃない」
 人とぶつかった感触に気付いた時、僕は既に地面を舐めていた。新鮮味も何もない。見慣れた光景だ。
 僕を突き飛ばした娼婦の一人が僕を見て、艶めかしい表情を浮かべる。これもいつものことだ。
 僕は寝食のほとんどを路地裏で過ごす。時より酔っぱらった娼婦がふらっと入ってきて、暴力を振るう。僕に初めて暴力を振る・・・

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サンプラー 1話「鉄屑」

13/05/27 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1172

 彼女は不器用だった。美しさと、戒めと、愛から成る、かき集めた素材のサンプリング。

 気が付けば、一人だった。僕は鉄屑と肩を並べて路地で眠る。鉄屑達は暖かさなど全く理解していないが、時折吹く風に遊ばれて、乾いた音を鳴らす。その音がメロディになる瞬間、僕は虚ろに耳を傾けて、偶然を独占する。
 直ぐにメロディは止まり、路地から聞こえる喧騒が路地裏に入り込んでくる。それから目と耳を背・・・

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iphoneと味噌汁

13/05/27 コメント:1件 AIR田 閲覧数:1716

 iphoneは少しだけうんざりしていた。
 多くの人に利便性の高いサービスを供給するスマートフォンの先駆者として活躍しているが、新機種が出る度にユーザーは新しい技術に目を輝かせ、意気揚々と機種変更の手続きをして、自分はお役御免となる。
---もう少し大事にしてくれないかなぁ
 ただの一端末が抱く感情ではないと、機械的に割り切った気持ちを持っている筈だったが、飼い犬に洋服を着せて・・・

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めんなしさん

13/05/25 コメント:6件 AIR田 閲覧数:2947

 僕がめんなしさんと初めて出会ったのは、2年前の12月24日。僕がめんなしさんと最後に会ったのは、1年前の12月24日。

 29歳の誕生日を迎えた4月、僕は社会人になった。それまで定職に就かず、バンド活動に勤しんできたものの、やっているという感覚に全力で甘えた僕は、気がつけば一番なりたくなかったミュージシャン気取りになっていた。辛い所は逃げ、甘い所に行く。偉そうな屁理屈でいつも本気で・・・

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あわてんぼうのナントカ

13/04/17 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1462

○○ ○○様へ

先日、あなたは私を町で見かけましたね。私が背中にお婆ちゃんを背負ってタバコ屋から出てきた所を、見ていましたね?
私もあなたのことを、タバコ屋の二階の窓から見ていました。だって、あなたは咲き誇る桜よりも、道端に落ちる桜の花びらに興味があるようだったから。
咲く桜より、路傍の花びら愛しきと。
そう言った人が、いまし・・・

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さくぶん

13/04/09 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1464

 第三学期集中して学習しよく発表しました。創作作文では楽しい作品をたくさん書きました……以下略
 先日、実家に帰った時、母親から小学校4年生から中学校2年生までの通信簿が出てきたので見せてもらった。冒頭の文章は、小学5年生の通信簿に先生が記載したもの。
「創作作文?」
 僕は文章を書くのが好きではなかった。小学校、中学校、高校生の間に何度も作文を書く機会があったが、その度に不満を・・・

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家事件簿

13/04/05 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1383

 私が住んでいる木造一軒家の中では、よく事件が起きる。その都度事件簿に記し、刻み込まれた文章の中から教訓を見つけ出す。
 その一部を公開する前に少し説明を。両親は二人とも仕事で海外にいる為、住んでいるのは私と飼い猫のビタミンだけである。これを見ただけで、勘のいい読者様はこう思うだろう。
---十代の少女と猫が引き起こす事件など、瑣末なことであろう
 ははぁん。なるほどその通りだ。・・・

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赤いピアノソナタ

13/04/05 コメント:2件 AIR田 閲覧数:1502

 結婚してからピアノと作曲始めた。といっても、ピアニストのように弾くわけでもなく、偉大なる作曲家のように壮大な曲を作るわけでもない。
 そもそも、何故ピアノを始めたのか?
 旦那と結婚したのが15年前。その時私は25歳だった。大学を卒業すると同時に、中学生から付き合っていた旦那と結婚し、それから私は家庭に入った。仕事をしたくなかった、とはおおっぴらには言わなかったが、心の中では強く強く・・・

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野で生きろ

13/03/15 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1579

「おはようピエロちゃん」
「さーかす!させろ!」
「はいはい」
私が野生の子ピエロを拾ってきてから一週間が経つ。野生のピエロはあまりお目にかかれず、日本では山間部の一部地域でサーカスをしているのが時折目撃される。子供の頃一度だけ、北アルプスの麓で見たことがあるが、私の姿を見るなり甲高い声を上げ逃げてしまった。それ以来野生のピエロを見たことがなかった。
しかし、野生の・・・

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タイムスリップ

12/11/19 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1777

 高校生の時のことだ。僕はある喫茶店によく行くようになった。コーヒーが美味しかった、という理由ではなく、店の外観に惹かれたから。
 その店は、蔦と色とりどりな花に包まれた塀と、それに囲まれた小さな二階建ての家、という佇まいで、木は家の丁度真横に生えていて、その約半分は家屋に食い込んでいた。その木を間近で見ると、大分古ぼけていたが、一つ一つの枝が静かに存在感を主張していて、表面に刻まれた幾つも・・・

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めいきんぐざろーど

12/10/01 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1420

    駅を作ったことがある。路線も作った。そして、運行前日に彼女はいなくなり、めでたく廃線に。
    その名は、「ちょうべんりいえからうちゅうまで線」だった。
    小学生三年生の夏休み、田舎であった少女と、自分達だけの駅を作ろうと意気投合し、花火の中でキスをされ、手を繋いで廃線を歩き、
「自分たちの道は・・・

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鉄屑花火

12/08/03 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1709

彼女は花火が見たいと言った。彼女、といってもお付き合いしている女性ではなく、幼馴染のことだ。
僕と彼女は、富裕層が住む「第三都市」と呼ばれる大きな塔の麓にある町「鉄屑町」という所に生まれ、そして育った。環境は劣悪だ。一体どこから仕入れてきたのか分からないような商品を売る店に、法律で禁止されているお酒や薬物を売るお店に、栄養不足の野菜や畜産物を売るお店に、とまあありとあらゆる商・・・

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一夫多妻制

12/07/14 コメント:0件 AIR田 閲覧数:1875

 B子は自転車を365台所有していた、ということに気付いたのは結婚してから。
 付き合い始めてから結婚するまでの3年間、偶然にも、お互い自転車に乗って待ち合わせすることはなく、またデートで自転車の話題が出たこともなかった。結婚後、365台の自転車を前にして、「まぁ、これだからね」とB子に言われ、偶然ではなく意図的だったのだと、人生一番の納得をした。
「おかしいよね。自転車を365台持っ・・・

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ぶたれい

12/06/01 コメント:0件 AIR田 閲覧数:2794

「私はね、ここで豚から人間に生まれ変わったことがあるんだよ」
 サクサク。サクサクと、衣を噛む軽快な食リズムがとんかつ伊勢に響き渡り、それに耳をかたむけていると、いつの間にやら隣に座っていたおじさんが僕に話しかけてきた。
 あのう、他に空いている席があるんですけど、と言おうか言わないか迷っていたが、でも多分言えないだろうと思っていた。
「豚だった頃が懐かしいよ。あ、決してとんかつ・・・

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12/05/29 コメント:4件 AIR田 閲覧数:2414

男性は生涯で二度結婚することが出来た。
一度目は山から落ちる冷たい風と川の石。
二度目はビルの隙間から吹く風と道の石。

 「結婚して下さい」
  この言葉は過去に男性が女性に言ったことに間違いはないが、
「結婚して下さい」
  今その言葉を向けられた相手は道端に落ちているただの石だった。
&・・・

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傘シンカ

12/05/09 コメント:0件 AIR田 閲覧数:2367

 ぱらり、ぱらり。
 傘は傘に落ちる雨の音を聞く。
 ぱらり、ぱらり。
 傘は傘であることを忘れようとしていた。

 東京近郊に佇む古民家一歩手前の平屋の軒先に、一本の傘がある。持ち主の女性は、初めてのボーナスでブランド物の傘を購入したがその翌日、誰にも責めることの出来ない強風に吹かれ傘は骨の何本かを折ってしまい、早速使い物にならなくなってしまった。ブランド物の傘だっ・・・

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ツギハギ

12/04/28 コメント:2件 AIR田 閲覧数:3839

 子供の日。屋根の上に棚引く鯉幟様。それが泳いでいられるのは一体いつまでだろうか?7歳?10歳?それとも20歳?多分10歳位までだと思う。歳を重ねるにつれて、屋根より高い鯉幟様に段々と興味が無くなり、「今年はどうする?」と母が言い、「もういいんじゃないか。あいつも大きくなったからな」と父が言い、押入れで静かに眠る。やがて時がは流れ、子が親になり、鯉幟様は再び屋根の上を棚引くことが出来るかもしれない・・・

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