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第108回 【 自由投稿スペース 】

恋愛・ちょっといい話・伝説・不思議な話など、
小説・エッセイ等の散文であれば
スタイルは問いません。
体験や事実に基づく必要もありません。

ステータス 終了
コンテストカテゴリ
投稿期日 2017/06/12〜2017/07/10
投稿数 5 件
賞金
投稿上限文字数 10000
最大投稿数
総評

投稿済みの記事一覧

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相互通行

17/07/07 コメント:0件 本宮晃樹

〈ホール〉に潜ってどれくらい経ったのか、勘定するのをやめて数年になる。
 そりゃもちろん、香苗が奈落の底へと消えていったのは全部が全部、俺のせいってわけじゃない。つまらないけんかだった。なぜあんなひどい口論になったのかもいまとなっては思い出せない。ともかく俺はそのとき、衝動的にこう言ったのだけ覚えている。「〈ホール〉へ消えちまえ!」
 さてその〈ホール〉はほぼ真円の途方もなくでっかい大・・・

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縮図

17/06/20 コメント:0件 千野

 自分こそは王の伝令役だ、と主張するものたちがいる。

 だがしかし、彼らのなかに城の内部に足を踏み入れたことがあるものや、実際に城主と言葉を交わしたことがあるものなど皆無だ。それでも彼らは時たま次に起こる事象(城主の勅令)を予言することがあるので、熱心な信者を多く集めている。厳密にいうと、予言を行う彼らの方こそ「城」の信者そのものであるのだろう。

 彼らは世界に存在する・・・

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ダムで出会った彼女

17/06/17 コメント:0件 榊真一

とある大きな国道を、私は白いバンで北上している。
3か月に一回、会社の燃えないゴミを処分するために広域清掃センターまで行く習慣が有る。

実家に放置してあったこのバンも私が乗るようになってからは幾分か機嫌を取り戻した様子だ。

ごみの処理は何時ものように事務的な作業にて終わる。

見た目よりも重量で金額が決まるので沢山捨てた割には払う金額は先程買った煙草と・・・

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雪の季節

17/06/16 コメント:0件 因幡雄介

【1】


 真っ白な雪が降る山を、雪女は登っていた。
 服装は白地の着物だ。薄い紫の帯を胴部に巻きつけ、白足袋に草履で、柔らかな雪の道をシャナリシャナリと歩く。目指しているのは山小屋だ。
「ん?」
 丸太で建てられた濃茶色の小屋が見えてきたとき、なかに気配を感じた。
 いる。獲物が。
 ペロリと唇をなめる。ごちそうに、喉が鳴る。
 興奮を抑え・・・

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そして所沢

17/06/13 コメント:0件 seika

リーンリーンリーン
と電話のベルが鳴る。そして切れる。そして再び
リーンリーンリーン
とベルが鳴る・・・。ひどいときには四六時中・・・二十四時間ひっきりなしでなり続けた。
それだけではない。窓の外の道から
「地獄に落ちてしまえ。」
とか
「八つ裂きにしても足りない、百篇殺しても殺し切れない」
という恨めしそうな声が響く・・・。
「・・・」

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