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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 ムゲンブックスさんから、絵本「ねんねのかみさま」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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三くり姉妹

16/12/19 コンテスト(テーマ):第125回時空モノガタリ文学賞【優しさ】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:341

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 いがいがの家の中に、くりの姉妹がすんでいました。
 三くり姉妹です。
 一番上のお姉さんは、コロン。
 コロコロと、よくわらう女の子です。
 まん中の子は、ポロン。
 ポロポロと、よく泣く泣き虫です。
 一番下の妹は、プリン。
 プリプリと、おこりんぼうです。
 三くり姉妹は、それぞれ性格がちがうので、せまいいがいがの家の中では、いつもケンカがたえませんでした。
 たとえば、プリンが、おしゃれをして、グレーのワンピースを着たら、コロンが、
「石ころみたい」
って、わらいだし、プリンがプリプリおこります。それをみたポロンは、おろおろして泣きだしちゃうというように。

 秋もふかまり、朝晩、急に冷え込むようになりました。
 とつぜん、いがいがの家が、パカッと半分にわれてしまいました。そして、いがいがの家ごと三くり姉妹は、まっさかさま。
 そこへ、人間のおばあさんが、とおりかかりました。
「おや、おいしそうなくりだこと。」
 おばあさんは、三くり姉妹をひろって、家にかえりました。
「さぁ、ゆでて食べましょう。」
 コロンが、コロコロわらいだします。
「おなべに入るの、おもしろそう。」
 ポロンは、泣きだします。
「わたし、食べられちゃうの?」
 プリンは、プリプリおこりだしました。
「ワンピースが、だいなしになっちゃう。」
「おやおや。」
 やさしいおばあさんには、三くり姉妹の声がきこえたみたいです。
(どうしたもんかねぇ。)
 おばあさんは、かんがえこみました。
「そうだ、いいことを思いついたわ。」
 おばあさんは、そういうと、三くり姉妹を手のひらにのせると、森に行きました。
「ここで、ゆっくり休んでいなさい。来年の秋には、芽がでるわよ。」
 そういって、ひとつずつ土にうめました。
 それから、小さなびんをとりだすと、もも色の水を、三くり姉妹それぞれに、ふりかけました。
「これは、やさしさのもと。それぞれ、どんな芽がでるかしら。たのしみ、たのしみ。」
 おばあさんは、ひとりごとを言うと、家にかえっていきました。

 季節がめぐり、また秋がきました。
 コロンからは、しあわせの芽がのびてきました。
 ポロンからは、おもいやりの芽が、のびています。
 プリンからは、つよい心の芽がのびてきました。
 森にやってきたおばあさんは、三くり姉妹の芽をみつけると、にっこりほほえみました。


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