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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ふとんおばけ

16/08/09 コンテスト(テーマ):第115回 時空モノガタリ文学賞 【幽霊 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:543

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 ぼく、はると。七月に五さいになった。
 ぼくは、いつも、おかあさんと、おとうさんと三人でならんでねる。
 きょうは、日曜日。
 おとうさんがおきたのに、おかあさんは、ふとんにくるまったまま。
 ぼくは、おとうさんと、あさごはんをたべた。
 おとうさんが、おかあさんをおこしにいった。
「うーん。なんだか、からだがだるいの。」
 おかあさんが、小さな声でいう。
 おとうさんは、
「だいじょうぶ? きょうは、ゆっくりねてなよ。」
というと、しんぶんをよみはじめた。
 ぼくは、おかあさんのそばにいく。
 おかあさんは、ふとんにくるまってねている。

 ぼくは、気がついた。
 これは、ふとんおばけのしわざだ。
 このあいだ、ぼくが、おきられなかったとき、おかあさんが、いってたんだ。
「あさ、おきられないときは、ふとんおばけがくっついているんだよ。」
って。
(おかあさんを、たすけなきゃ!)

 でも、まてよ。
 ふとんおばけって、どうやってたいじしたらいいんだろう?
 ふとんを、はがせばいいのかな?
 ぼくは、ふとんをはがそうとした。
 ふとんは、ぴったりおかあさんにくっついて、びくともしない。
 ふとんを、こちょこちょ、くすぐってみた。
 すると、こんどは、くるんとまきついて、おかあさんをつつんでしまった。
 ぼくが、いろいろがんばっているのに、おかあさんは、ふとんおばけにくっつかれたままだ。
 ぼくは、なんとかして、ふとんおばけをやっつけようと、ふとんをたたいたり、ふんづけたりしていた。
「ふとんおばけめ、でてこいよ。ぼくが、やっつけてやる!」

 そういったとたん、おかあさんが、がばっと、ふとんをはねのけた。
「はるくん、がんばってくれて、ありがとう。ふとんおばけが小さくなったみたい。
さぁ、ふとんおばけが大きくなるまえに、たいじしようね。」
「おかあさん、たいじのしかた、しってるの?」
「はるくんには、おしえてなかったけど、ふとんおばけは、おひさまによわいのよ。だから、おひさまにふとんをほしちゃおう!」

 おかあさんは、ベランダにでると、ふとんをほした。
 ふとんたたきで、パンパンパン。
「いてて。」
 声がきこえて、まっ白いふとんおばけは、空のうえに、ひゅーっと、にげていったように思えた。
「もうこれで、だいじょうぶ。」
 おかあさんは、うれしそうにわらうと、ぼくのあたまをなでてくれた。


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