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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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せんたくもののダンス

16/07/18 コンテスト(テーマ):第113回 時空モノガタリ文学賞 【 ダンス 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:556

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 さわやかな五月のあさです。
 おかあさんは、ベランダで、せんたくものをほしています。
 おとうさんのワイシャツ。
 おかあさんのTシャツ。
 はるくんのちっちゃなズボン。
 そのほかにも、タオルやくつしたなど、いっぱい、ほしています。
「ふぅ。やっと、すんだわ。」
 おかあさんは、せんたくものをほしおわると、へやのそうじをはじめました。
 二さいのはるくんは、そうじきがきらいです。
 ブィーン。
 大きな音をたてて、長いはなをのばしてくるそうじき。
 はるくんも、すいこまれそうな気がして、思わず、ないちゃうのです。
 おかあさんは、
「はるくん、こわくないよ。」
と、わらうけど、こわいものは、やっぱりこわいんです。
 はるくんは、へやのすみっこで、かたまっています。
 やっと、そうじがおわりました。
 おかあさんは、きれいになったへやで、はるくんとあそびます。
 ブロックをしたり、えほんをよんだり・・・。
 はるくんは、そうじきがいなくなったので、ホッとして、おかあさんと、いっぱいあそびます。

 そのとき、まどから、さやさやとすずしい風がふきこんできました。
「あー、いいきもち。」
 おかあさんは、まどのそとをみました。
 あさ、ほしたせんたくものが、風にゆれています。
 おかあさんは、しばらく、せんたくものをみていましたが、すぐに、ニコニコしながらいいました。
「はるくん、みて。せんたくものが、ダンスしてるよ。」
「ダンス?」
 はるくんも、せんたくものをみます。
 はるくんのズボンが、ゆらゆらゆれています。
 おかあさんのTシャツと、おとうさんのワイシャツが、くっついたり、はなれたりしています。
 まるで、ダンスをおどっているように・・・。

 はるくんが、じっとみていると、つよい風が、ピューっとふきました。
 おとうさんのワイシャツと、おかあさんのTシャツ、はるくんのズボンが、いっせいに、ふわりとはねあがります。
 それから、すたっと、もとの位置にもどりました。
 はるくんは、
「ダンス、ダンス!」
と、うれしそうです。
 おかあさんと、はるくんは、せんたくもののダンスに、しばらくみとれていました。

 おひるすぎになりました。
「そろそろ、せんたくものをとりこまなくっちゃ。」
 おかあさんは、ベランダにでます。
 はるくんも、おてつだいします。
 はるくんが、
「よいしょ。」
と、ベランダにでてきたとき、おかあさんが、大きなこえでいいました。
「はるくん、みて!」
 はるくんが、せんたくものをみると、おとうさんのワイシャツと、おかあさんのTシャツと、はるくんのズボンが、ぴったりくっついていました。
「みんな、なかよしだね。」
 おかあさんが、うれしそうにいいました。
 はるくんも、きゃっきゃっと、わらって、おどりだします。

 五月の風が、やさしくふきぬけていきました。


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