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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 今年の夏、はじめて絵本を出版しました。 「ごんごの思い出」 岡山の津山のお話です。 ごんご とは、津山の方言で「かっぱ」のことです。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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鼻の長いぶたろう

13/07/28 コンテスト(テーマ): 第十三回 【 自由投稿スペース 】  コメント:2件 こぐまじゅんこ 閲覧数:1327

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 ぶたぶた村というところに、ぶたたちがおおぜい暮らしていました。
 その中に、ほかのぶたより、ちょっと鼻の長いぶたがいました。ぶたろうくんです。
ぶたろうくんは、
「ほかのみんなは、鼻が短いのに、どうしてぼくだけこんなに鼻が長いんだろう。」
と、くよくよ悩んでいました。
 ぶたろうくんは、悩んで、みんなをさけるようになりました。

 ある日、たべものをさがしに森のおくに行ったぶたろうくんは、森のはずれに小さな家があることに気づきました。
「だれが住んでいるんだろう?」
 ぶたろうくんは、窓からそっと中をのぞきこみました。中には、オオカミがいて、なにやら、ぶつぶつ言っています。
 ぶたろうくんは、ドキドキしながら聞き耳をたてました。
 すると、オオカミは、
「さぁて、今日の晩ご飯は、豚肉を食べたいなぁ・・・。昼寝をしてから、ぶたぶた村まででかけてみよう。」
と言っているではありませんか。
 ぶたろうくんは、心臓がとびだしそうになりました。急いで家に帰って、お母さんに言いました。
 早速、村中の、お父さんやお母さんが集まって、ぶたぶた会議が始まりました。
 ぶたまるさんが、
「火をたいて、オオカミをおいはらおう!」
と言うと、ぶたみさんが、
「だれが火を使えるのよ。」
と言います。
 みんなは、うーんと考え込みました。
「じゃぁ、とうがらしを体に塗りこんで、まずくしてやろう。」
と、ぶたすけさんが言いました。
 みんなは体にたっぷりと、とうがらしを塗りました。ヒリヒリと体中が痛くなって、近くの川にとびこみました。
「こりゃぁ、たまらん。」
 みんなは、またまた頭をかかえて考え込みました。
 そこへ、村で一番えらい、ぶたじいがやってきて、
「わしにいい考えがあるぞ。」
と言って、みんなを集めてこそこそ話しだしました。

 昼寝から目がさめたオオカミは、ぶたぶた村に、こそこそとやってきました。
 にゅうっと大きなカゲが、目の前にあらわれました。まるで、ゾウみたいです。
 びくびくしていると、ドスンドスンと足音がして、パオーンという鳴き声まで聞こえてきます。
「わぁ、ゾウがでた。ふみつぶされる。」
 オオカミは、あわてて逃げました。

 実は、足音は、ぶたたちが肩を組んで、とびはねた音です。
 パオーンという鳴き声は、ぶたまるさんが、海に行ったとき、おみやげにとってきてかざっていたホラ貝をふいたのでした。
 そして、ゾウのカゲは、なんと、ぶたろうくんのカゲだったのです。
「ぶたろうの鼻のおかげで、オオカミを追い払えたぞ。」
「ありがとう。ぶたろう。」
 みんなが、ぶたろうくんにお礼を言います。
 ぶたろうくんは、みんなとちがっていてもいいんだと思いました。あんなにいやだった長い鼻が、今では大好きになりました。
 それから、ぶたろうくんは、村の友達と、なかよく遊べるようになりました。


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このストーリーに関するコメント

13/07/30 泡沫恋歌

こぐまじゅんこさん、拝読しました。

みんなちがって

みんないい!

長い鼻のぶたろう君の個性が発揮できました。

13/07/31 こぐまじゅんこ

泡沫恋歌さま。

コメント、ありがとうございます。
金子みすずさんの詩の影響、受けてますけど・・・。

読んでくださって、うれしかったです。

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