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土佐 千里さん

とさちさとです♪田舎でのんびり過ごしています^^

性別 女性
将来の夢 安定した老後をおくること
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昼食はワンコイン

17/10/21 コンテスト(テーマ):第145回 時空モノガタリ文学賞 【 財布 】 コメント:0件 土佐 千里 閲覧数:121

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「おかえりなさい、財布出してね」
妻と結婚して三年。毎日妻からこの言葉を言われる。
昼食代としてワンコインを妻がくれるのである。
妻がこう言う風になったのは、僕は独身時代からお金が貯められず、浪費していたからだ。飲み代や煙草、携帯、パソコン、家賃、趣味、娯楽…使いたいものはたくさんある。貯金ができず、月給は使い果たし、妻から前借りしていたこともあった。
だから妻は、結婚当初から僕のお金を管理している。食事代が500円というだけではなく、そのお昼を何を食べていくら余ったかまでチェックするため、財布を出すよう要求する。
レシートと合わなかった場合、その日のお釣りは没収される。例えばレシートのない、自動販売機で買った場合や、お釣りの一部を紛失したときなどだ。
お釣りとレシートと合ったものだけ、明日の500円に今日のお釣りが追加される。つまり、レシートとお釣りさえ合えば、僕の昼食は500円以上になる。
しかし、これはお昼代に限ったことで、床屋や飲み代、衣服、携帯、その他必要なものがあったときに言えば買ってもらえるのでありがたいと思っている。僕に妻は現金やカードを持たせてくれていないというだけだ。
そういえば、もうすぐ結婚記念日が来る。妻になにか、サプライズプレゼントをあげたい。でも、僕には自由に使えるお金がない…。
そうか、あのお昼代から毎日200円ずつ、貯めていこう。
ある日は、自動販売機で使ったことにして、あらかじめ貯金箱へ入れ、またある日はレシートとお釣りをあわせ、もらえたお金を貯金箱に入れ…。
それから一ヶ月…六千円近く貯まった。
妻が欲しがっていたフライパンをプレゼントしたときの妻の笑顔にまた頑張ろうという気持ちになった。
こうして、結婚記念日と誕生日とクリスマスは、妻へプレゼントするために貯金するようになり、浪費癖も直ってきた。
今ではポイントカードもつくり、コツコツと貯まってきている。


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