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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 ムゲンブックスさんから、絵本「ねんねのかみさま」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
座右の銘 しあわせはいつも自分の心がきめる

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だいじ

17/08/03 コンテスト(テーマ):第140回 時空モノガタリ文学賞 【 育児 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:86

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 ぼく、はると。
 まだまだ、ちっちゃい赤ちゃんだ。
 でも、このあいだ、ふとんの上であしをふんばって、おしりをうかせたら、まえへぐいっとすすめたの。
 おかあさんが、
「うわぁ、すごい!」
って、手をたたいてよろこんでくれた。

 たたみの上でも、ぐいぐいすすめるよ。
 たたみの上に、大きな紙があったから、くしゃくしゃにしたら、かしゃかしゃ音がしておもしろい。
 だのに、おかあさんが、とんできて、
「これは、しんぶん。だいじよ。だ・い・じ。」
って、ぼくからとりあげちゃった。

 ぼくはまた、ぐいぐいすすんだよ。
 すると、台の上に、はこがあった。
 ちょっと手をのばして、ひっぱったら、はこがおちてきた。
 はこのまん中から白いものがでていたから、ぼくが、ひっぱると、しゅってぬけたんだよ。
 おもしろくなって、ぼくは、しゅっしゅっ、ひっぱりだした。
 そしたら、おかあさんが、またまたとんできて、
「これは、ティッシュペーパー。だいじよ。だ・い・じ。」
って、とりあげる。

 ぼくは、なんだかつまらなくなって、うつむいた。
 そのひょうしに、つくえのあしに、ごっつんこ。
 あたまをぶつけて、
「あーん、あーん。」
 大きな声で泣いちゃった。
 おかあさんが、とんできて、
「はるくん、たいへん、だいじょうぶ? おかあさんは、はるくんがいちばんだいじなの。だいじよ。だ・い・じ。」
って、ぎゅっとだっこしてくれた。

 ぼくは、うれしくなって、口をもごもご。
「マ・マ。」
って言ってみた。
「はるくん、今、なんて言った? もう一回言ってみて。」
 おかあさんは、ぱぁっと目をかがやかせ、何度も何度もぼくに、そう言ったんだ。


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