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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 MyISBN−デザインエッグ社さんから、絵本「おしえて!ねこばあちゃん」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

性別 女性
将来の夢 自分の書いた童話を孫に読んで聞かせたいです。
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ねんねの旅

17/07/06 コンテスト(テーマ):第139回 時空モノガタリ文学賞 【 旅 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:212

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 あつい夏がやってきました。
 はるくんの保育園でも、プールがはじまりました。
 つめたい水のなかにはいると、とっても気もちいいです。
 はるくんは、プールがだいすきです。
 水をパシャパシャかけあって、ともだちとキャーキャー大はしゃぎ。
 プールがおわると、お昼寝の時間です。
 みんなが、スースーねむっているのに、はるくんは、なかなかねむれません。
 もっと、プールであそびたいなぁ……。
 はるくんは、ねるのがもったいない気がするんです。
 おやつをたべて、あそんでいると、おばあちゃんがむかえにきてくれました。

 夕方、おかあさんが、しごとから帰ってきて、みんなで夕ごはんをたべました。
 おばあちゃんが、
「はるくん、昼寝してないらしいよ。」
と、おかあさんにいいました。
 すると、おかあさんがいいます。
「じゃあ、これから、ねんねの旅をしよう。」
 そして、はるくんと車にのりました。
「ねんねの旅に、しゅっぱーつ!」
 おかあさんのももいろの車が走りだしました。
 うすぐらくなった夜の道を走ります。
 パトカーが、となりを走っています。
「パトカーだ!」
 はるくんは、うれしくなりました。
 おまわりさんが、はるくんに気がついて、
「はやく、ねんねしなさいよ。」
と、手をふっていきました。

 山のふもとにつきました。
「この山をこえて、おうちに帰るわよ。山のてっぺんには、てんぐさんの家があるの。てんぐさんの家にいくまでに、ねんねするんだよ。ねていない子は、てんぐさんにおこられちゃうからね。」
 おかあさんは、ゆっくり車を走らせます。
「さぁ、はるくん、目をつぶって。」
 おかあさんは、そういうと、歌をうたいだしました。

 ねんねの旅にでましょうか
 お月さまもみているよ
 ねんねする子にゃ
 お山のてんぐも やさしいよ

 はるくんは、ぎゅっと目をつぶっていましたが、山のてっぺんにつくころ、すとんとねむりにおちました。

「ねんねの旅は、おしまいね。じゃあ、気をつけておうちに帰りましよ。」
 おかあさんは、つぶやくと、すっかりくらくなった夜の道を帰ります。

 お月さまが、にこにこわらっていました。


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