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こぐまじゅんこさん

詩を書いたり童話を書いたりしている主婦です。 みなさん、よろしくお願いします。 ムゲンブックスさんから、絵本「ねんねのかみさま」を出版しました。 アマゾンでも取り扱っていますので、よかったら みてくださいね。 ブログ「こぐまのノート」も書いています。

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ちっちゃいおばあちゃん

17/05/08 コンテスト(テーマ):第135回 時空モノガタリ文学賞 【 休日 】 コメント:0件 こぐまじゅんこ 閲覧数:186

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 きょうは、にちようび。
 三さいのはるくんは、おばあちゃんといっしょに、ばら寿司というおすしをつくっています。
 ばら寿司というのは、ごぼう、にんじん、しいたけ、えび、いか、あなごにおさかなもはいった岡山のおすしです。
「はるには、ふきやたけのこもいれるとおいしいよ。」
 おばあちゃんは、にわから、ふきをとってきました。
「ながいふきのすじを、とってみようか。」
 おばあちゃんは、はるくんの目のまえで、ふきのすじを、ピューッと、とっていきました。
「おもしろそう。」
 はるくんは、大きな声でいいました。
「はるくんも、やってごらん。」
 ピューッと、みどりいろのすじがとれました。
 はるくんは、つぎからつぎへと、ふきのすじをとっていきます。
 おばあちゃんは、にこにこしながら、はなしはじめました。
「ふきのはえているところには、ちいさいこびとさんがいるって、おばあちゃん、本でよんだことがあるよ。そして、ほんとに、おばあちゃんも、あったことがあるの。
 ねむれなくて、こまっているときにね、ふとんのよこを、ささっとなにかうごいたんだよ。よくみたら、ちっちゃいおばあちゃんだったの。ちっちゃいおばあちゃんは、『ねむれないんだね。かわいそうに。』っていって、あたまや、あしをなでてくれるんだ。でも、ちっちゃいおばあちゃんの手は、ちいさくてほそいから、くすぐったくてたまらないの。おばあちゃん、ケラケラわらって、ねむくなっても、まだまだくすぐられて、ずっとわらわされて……。とってもくすぐったいんだけど、いつのまにかねむってたんだよ。はるくんも、ねむれないときには、ちっちゃいおばあちゃんがきてくれるよ。」
 はるくんは、
「ほんとう?」
と、目をキラキラさせました。
 ふきのすじをとったら、おばあちゃんは、ふきと、にんじんと、ごぼうをおなべでたきはじめました。
 それから、ごはんをすしおけにいれました。
「あわせ酢をまぜていくから、はるくんは、うちわであおいでちょうだい。」
 おばあちゃんにいわれて、はるくんは、いっしょうけんめいあおぎます。
 パタパタ パタパタ
 ぷーんとすっぱいにおいがします。
 やさいとえびと、いかと、あなご、おさかなをまぜて、ほそくきったたまごやきをのせました。
「できたよ。はるくん、たべよう。」
 おばあちゃんとはるくんは、ばら寿司をおさらにつけるとぱくっとたべました。
「おいしいね。」
 はるくんは、パクパクたべます。
 おばあちゃんも、
「うん、いい味にできた。」
と、うれしそう。

 ちょっとあそんだら、おばあちゃんが、
「はるくん、おひるねしようか。」
といいました。
 ふとんをしいて、おばあちゃんといっしょにゴロンとねっころがりました。
 でも、はるくんは、ちっともねむくありません。
 そのとき、ふとんのよこを、ちっちゃいおばあちゃんがあるいていました。
 はるくんのところにくると、
「かわいそうに、ねむれないんだね。」
というと、ちっちゃい手ではるくんのおしりをなでます。
「くすぐったーい。」
 はるくんは、ケラケラわらいます。
 ちっちゃいおばあちゃんには、はるくんのわらい声が、なき声にきこえるみたいです。
「よしよし。かわいそうに。ねんねしてね。」
 こちょこちょ こちょこちょ
 ケラケラ ケラケラ
 わらいながら、はるくんは、ねむってしまいました。

 おばあちゃんは、ちっちゃいおばあちゃんにいいました。
「はるくんをねさせてくれて、ありがとう。」


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