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メモリアル

入賞した作品THE STORY WHICH WON

愛を教えて

コンテスト:第151回 時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】

カテゴリ: 登録日:18/01/11

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】入賞作品

五日前に別れたはずの男に睨み付けられ美優は戸惑う。 「もう男がいるって本当かよ」 聞かれて正直に頷く。別れた次の日に今の彼と付き合い始めた。 「もう、したのかよ」 男の言葉に美優は首を傾げる。 「寝たのかって聞いてんだよ」 美優はびっくりしながら頷く。つきあい始めたその日のうちに抱かれた。 「やっぱり噂どおりだったんだな」 睨み付けている目が少し濡れているように見えた。 「試してみて正解だったよ」...... 続きを読む

この女

コンテスト:第151回 時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】

カテゴリ: 登録日:18/01/15

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】入賞作品

 きょとんとする瑛司に私はもう一度告げた。 「赤ちゃんができたの。三か月だって」  瑛司の顔に喜びと責任感が入り混じる。 「結婚しよう。未羽もお腹の子も必ず幸せにする」  瑛司のプロポーズに私は頷いた。  翌週末、私の実家へ二人で挨拶に行った。結婚と妊娠、ダブルでめでたいと両親は祝福してくれた。次の週末には瑛司の実家を訪ねた。 「初めまして。多倉未羽と……」 「このあばずれ! どうやって瑛司をたぶ...... 続きを読む

世界のあばら骨がズレている

コンテスト:第151回 時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】

カテゴリ: 登録日:18/01/15

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】入賞作品

「このあばずれ!!」  そう叫びながら、変な女がこちらに向かって走ってきた。 「危ない!」  突然のことに動けない私の代わりに、カレシが私の手をひっぱって、女の進行方向から避けさせてくれた。  殴る対象がいなくなって、女は前につんのめる。 「な、なんなんですか!」  私を背中に庇い、彼が怒鳴る。  頼りになるな、と思わずきゅんっとしてしまった。私のカレシは同い年の高校生とは思えないぐらい落ち着きは...... 続きを読む

尻取りなので悪意なんて

コンテスト:第151回 時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】

カテゴリ: 登録日:17/12/18

入賞時空モノガタリ文学賞 【 あばずれ 】入賞作品

「ねぇ美亜、中途半端に時間余ってるから、尻取りでもしない?」 「え? まあ、いいけど。(スマホでもいじっていればいいのに、尻取りするの? っていうか私、尻取りなんて小さな頃以来したことないかも)」 「じゃああたしから。あいうえおの『あ』で始めるね」 「うん。(尻取りの『り』からじゃないんだ。別に決まってないから不自然でもないか)」 「『あばずれ』」 「…………」 「ほら、続けて」 「(他意はないよ...... 続きを読む

友達になるということ

コンテスト:第150回 時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】

カテゴリ: 登録日:17/12/31

入賞時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】 入賞作品

 その少年は、孤独でした。孤児院には一人も友達がいません。淋しさのあまり涙を流すこともしばしば。頼れる人など、誰もいないのです。淋しい。涙。淋しい。涙。毎日がその繰り返しでした。  あるとき、少年は自分の置かれている現状に耐え切れなくなって、神様にこんな願い事をしました。 「日本中の人たち全員と友達になりたい」  彼の思いは極めて強いものでした。それゆえ、悩みに悩んだ挙句、神様は彼の願い事を叶えて...... 続きを読む

崩れてゆく世界で、私たちは

コンテスト:第150回 時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】

カテゴリ: 登録日:18/01/01

入賞時空モノガタリ文学賞 【 悲劇 】 入賞作品

 私は生まれて初めて、新聞を読んだ日を覚えている。  真夜中に響く消防車のサイレンの音に目を覚ました私たち家族は、火災現場が驚くほど近いことに不安を覚えた。複数のサイレンが大きな火災を知らせる。 「団地が燃えているらしい」  その言葉に私は息を飲む。9棟からなる川向こうの大きな団地には、私の友達が大勢暮らしていた。しかし情報を得る手段の少ない昭和の時代、詳細は分からず、10才やそこいらの子供だ...... 続きを読む

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