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メモリアル

入賞した作品THE STORY WHICH WON

秘密の恋

コンテスト:第142回 時空モノガタリ文学賞 【 上司 】

カテゴリ: 登録日:17/08/21

入賞時空モノガタリ文学賞 【 上司 】 入賞作品

「じゃあ、これ、倉庫にしまっておいてくれる? 悪いね」  上司の林課長はそう言うと、私に背を向けて部屋から出て行こうとした。でも、ふと思いだしたようにメモ用紙に何か書くと、私が持っている書類の上に置き、今度こそ部屋を出て行った。  私は林課長が置いていったメモ用紙に目を通した。  ――今日の19時、いつもの場所で。  私はメモ用紙に書かれた文字を読みながら、思わず表情を緩ませた。 ...... 続きを読む

社長、揺れています!

コンテスト:第142回 時空モノガタリ文学賞 【 上司 】

カテゴリ: 登録日:17/09/08

入賞時空モノガタリ文学賞 【 上司 】 入賞作品

「社長、あの、それが揺れています」  秘書が怯えたように指をさすと、社長は慌てて頭に手をやってズレていたカツラを元通りに整えた。 「あ、わかってると思うが、くれぐれもこのことは他の社員には内密にな」 「はい。もちろんですとも」  秘書は目を見開いたまま何度も頷くと、我に返ったように目を閉じて今度は首を横に振った。 「違います社長、揺れているんですよ」 「地震か。気づかなかった。こりゃ大...... 続きを読む

俺の上司が異次元の迷子な件

コンテスト:第142回 時空モノガタリ文学賞 【 上司 】

カテゴリ: 登録日:17/09/10

入賞時空モノガタリ文学賞 【 上司 】 入賞作品

 深山凜子さんは、完璧に近い女性だ。  アプリ開発を手がける会社に勤める俺の、上司だ。  二十八歳で係長だし、作ったアプリはヒットするし、社長からの覚えも良い。優しいし、厳しいことも素直に受け入れられる言い方をしてくれる。背が高いし、スタイルいいし、美人。上からは一目置かれ、下からは尊敬されている。  ただ本人にもどうしようもない、決定的な欠点がある。  俺はパソコンの右下に視線をやる...... 続きを読む

斜陽、あるいは黎明

コンテスト:第142回 時空モノガタリ文学賞 【 上司 】

カテゴリ: 登録日:17/09/11

入賞時空モノガタリ文学賞 【 上司 】 入賞作品

「副工場長、生産ラインの稼働を来月から縮小する話ですが、工場従業員もリストラ対象ではないかと、皆動揺しています」  東京出張中の工場長に代わり書類に目を通す滝谷は、製造部1課長の報告に耳を傾けながら、これまでの人生を振り返る。  老舗電機メーカー傘下の工場に滝谷が就職したのはバブル崩壊前の好景気時であった。職場としては今も恵まれている。不況の折にも会社が業界のトップクラスを守ってきたの...... 続きを読む

そこにしか、見えない

コンテスト:第141回 時空モノガタリ文学賞 【 黒板 】

カテゴリ: 登録日:17/08/25

入賞時空モノガタリ文学賞 【 黒板 】 入賞作品

 夫のテラさんがうつ病になった。  先の見えない休職よりヒキコモリより何より困るのは、喋らなくなってしまったこと。  ぞっとするほど表情が乏しくなってしまったので、せめて言葉で説明してほしいことが山程ある。おいしいか、おいしくないか、冷たいのと熱いの、どっちがいいか、お義母さんが正月はどうするか聞いてるけど、どうしたいか。  知り合いの提案で筆談も試してみたが、うまくいかなかった。テラさんは...... 続きを読む

黒板パンデミック

コンテスト:第141回 時空モノガタリ文学賞 【 黒板 】

カテゴリ: 登録日:17/08/28

入賞時空モノガタリ文学賞 【 黒板 】 入賞作品

 ぼくの学校の黒板はみんな宇宙人です。  黒板が魔法のような方法で話をするのをぼくは見てしまいました。  あれは夏休み中のことです。ぼくはプールで泳いだあと、こっそり学校の中に入りました。本当は、先生にことわらずに勝手に入ってはいけないと言われています。  でも、みんながいない学校はひっそりしていて、ぜんぜん知らない場所みたいで、ぼくは探検してみたくなったのです。  昇降口から静かにしのび...... 続きを読む

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